12月も半ばを過ぎて、すぐに年末、元旦となります。
新しい年を迎えるとなったら欠かせないのが初詣。
でもちょっと待ってください。
ちゃんと作法を守って初詣に行っていますか?
夜の参拝は上級者向け
二年参りという、大晦日の夜と元旦の朝にお詣りする作法があります。
人によっては、元旦の午前0時頃に行って、一回で済ませる人もいます。
ところで、「お参り」と「お詣り」の違いについて説明しましょう。
「お参り」は寺院、「お詣り」は神社に使います。
では、二年参りというのは寺院にするのでしょうか?
これが違うのです。
二年参りは通常、自分の氏神様を祀っているところにするもので、これは寺院ではなく神社となります。
もちろん「二年詣り」という表記もあるのですが、一般に「二年参り」と書かれるのは、元々新年に、寺院・神社関係なしに参拝する習慣があったからなのかもしれません。
さて、神社に参拝するとなると、夜の参拝というのが気にかかります。
「視える」人たちは、神社は昼と夜で別の顔を持っていて、中には、夜だと怖くて入れない神社もあるといいます。
加えて、参拝は午前中に、遅くとも午後3時までにするべきだと言っている人もいます。
氏神様を大切にして、常に通ってパイプが太くなっている神社なら、大晦日の夜に詣でてもいいでしょう。
しかし氏神様を日頃から大切にしていなかったり、自分が氏子ではない他の神社に行く場合には、二年参りの形式の参拝はしない方が良いでしょう。
もちろん、年始に一回で済ませるとしても、夜の時間帯は選ばない方が無難です。
寺院と神社のどちらに行ったらいいのでしょう?
二年参りは氏神様にお詣りするのが普通なので、行き先は当然神社になります。
しかし初詣だけなら、寺院と神社のどちらに行っても良いのでしょうか。
この答えは「はい」です。
初詣は一年の感謝を捧げたり、新年の無事と平安を祈願したりするものなので、仏教と神道のどちらに参拝しようと構いません。
ただ、初詣は人によって、家々に1年の実りと幸せをもたらすために高い山から降りてくると考えられている、新年の神様である歳神様を迎えに行く行事と考えていたりします。
その考えの場合、歳神様は神道の神様なので、寺院ではなく神社に行くべきです。
携帯電話
初詣はもう、どちらかというとお祭りイベントのようなものだし、人によって何のための初詣なのか、考えが違ったりします。
そう考えると、寺院と神社のどちらに行っても良いし、時間もあまり気にしなくても良いのかもしれません。
ただ、それでもひとつ気にして欲しいことがあります。
三が日は境内が人のるつぼです。
そのように混み合ったときに参拝をするのは、できれば避けて欲しいものです。
霊的なものと電磁波との相性は良くありません。
そのため、お参り・お詣りの基本は携帯をオフにすることなのです。
とは言え、年に一回は寺院・神社に詣でてみようか、という人たちが、携帯を切っているとは到底思えません。
つまり、三が日の境内は、人のるつぼであるとともに、電磁波のるつぼでもあるのです!
そのようなときに初詣に行くのはお勧めできません。
初詣は別に三が日に行かなくても構いません。
松の内(1/7まで)の間に行くと良いと言っている人もいますが、実はいつ行こうと、その年の初めに行くのが初詣なのです。
別に2月になろうと3月になろうと、よく晴れた日の午前中に、寺院・神社に行ってその年の祈願をすれば良いと、私は考えます。
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