「生きづらさは解消できる!」 ~毒親育ちだからこそわかった人生の輝かせ方 生きづらさ解消専門セラピスト 今井咲稀さんインタビュー第2回目 つらい現実も「他責」ではなく「自責」と認める

【男性からのDVでシェルターに入ったことが大きな転機に】

これまでに、数多くの「生きづらさ」を抱える方々と向き合ってきた、生きづらさ解消専門セラピストの今井咲稀さんに、毒親育ちの人々が抱える心の闇の部分や、解決策といった光の部分に関して、いろいろと話をお聞きました。

今回はその第2回目です。

第1回目の内容こちらから:
https://www.el-aura.com/saki_imai20210520/

 

—— 父親から性的虐待を受けてしまうと、男性への恐怖などから恋愛ができないとか、そういったトラウマを抱えてしまいそうですね。
今井咲稀さん
そういうケースももちろんありますね。私の場合、幸いにも恋愛はできたんです。ただ、もちろん問題はありました。それは、無意識的に同じような闇を心に抱えた男性を引き寄せてしまう、ということでした。
今思えば当然の流れだったのですが、心に闇を抱えたままの状態で恋愛対象を探せば、その闇に共感してくれる男性がやってきてしまうわけです。
その結果私は、付き合った男性から今度は、父親以上の肉体的暴力を受けることになったんですね。すぐに友人とその親が動いてくれて、私はシェルターで保護されて。

—— なんという……。
今井さん
でもね、シェルターに入ったことが大きな転機になったんですね。
まず、シェルターに入ると必ず精神科医の診察があり、その時言われた医師からの言葉が衝撃的でした。「養父との性的関係に比べれば、今回のDVはたいしたことないって思っていますね」と言われ、愕然としたのです。
養父の元から離れて20年近く経つのに、それでもまだ、そんなに影響があるなんて青天の霹靂でした。そして、このままではダメだ、この生き方ではダメだ、どうにか変えなくてはと思い立ち、心理学を必死になって学びました。
その結果、堂々めぐりの悩みの根本的原因にたどり着き、腑落ちさせた今は、その生きづらさはかなり軽くなりました。

 

【どんなにつらい現実も「他責」ではなく「自責」と認める】

—— 今までと何を変えたことで変われたのですか?
今井さん:
いちばんの要因は、これまで「他者の責任」としてきたことを、「自分の責任」と認められたことだと思います。
2000年くらいから、私は自分の悩みを解消すべく、占いや催眠療法、コーチング、心理カウンセリング等、悩み解決を掲げるセッションを受けまくりました。ですが、悩みは一向に解消されなかったんですね。
今思うと、現実を「他責」として受け止めていたので効果が出なかったのでしょう。
「周りが変われば良い、自分は(悪くないはずだから)変わる必要はない」、そのように思っているとセッションで受け取る情報が全く異なってきます。
でも、私が体験している現実というのは、それが虐待やDVであれ、他責などではなく、「その原因と結果は自分の中にある」、というのを気がつかせてくれたのが、現在の私が扱っているメソッドでした。

—— 心理学セッションではどんなことをされているのですか?
今井さん:
生きづらさを感じているとわかる方は、どんな生きづらさか話してもらいます。「生きづらさっていうほどのものじゃないけど」と、遠慮がちに話してくれたお悩みが生きづらさに繋がっていることも多々あるので、とにかく今の気になっていることや悩んでいることを話してもらいます。
その上で「今日のセッションが終わったらどんな風に(どんな気持ちに)なっていたいですか?」というゴールを明確にしてから、セッションに入ります。
セッションでは、今の悩みの元になっている時代のインナーチャイルドに会いに行ったり、自分の内面との会話をしてもらいます。そして、一緒にアファメーションと呼ばれる「自分自身へのポジティブな声がけ」を作ります。
セッション終了後、クライアントは、作成したアファメーションを繰り返し読むことで自分の考え方が変容されていきます。
何度かセッションを繰り返しながら、クライアントが今までの自分の考え方の視点を変えることで(周りの環境が一切変更なくても)行きづらさの解消を図っていきます。
今までの悩みが堂々巡りになってしまう視点から、悩みが出てきても、見方が変わることで、捉え方が全く異なり、自ずと今までの結果とは異なるものになります。
その視点の変化ができた頃には、どんな結果も自分の責任である、自分の責任ということは自分で自分のことをコントロールできる、ということでもあります。
他責ではなく、全ての原因と結果は自分の中にある。それを認めて尊重する。自分お中に原因と結果があるからこそ、自分でコントロールできるんだと行動してもらう。私の問題解決の手法は、そこを目指しています。

—— でも、虐待までも自分の責任と認めるのは勇気がいりますね。
今井さん:
そうですね。でも、被害者意識を抱えていたからといって、現実は決して素晴らしいものになんかならないんですよ。ですから自分の責任として認めて、前に進むしかない。
つらい過去があった分、素晴らしい未来を創造すればいいわけです。そのためには、意識を変えて引き寄せる現実を変えていくしかないわけです。
もちろん生きている以上、生きづらさがゼロになることはないと私は思います。魂の成長のために今世に来ているわけですから、成長のため何かしら起こりますよ。
ですが、なにか生きづらさを感じる事柄が出てきた時に、その生きづらさにのまれることなく、解消する方法がわかっていたなら良いわけですよね。
自分自身で、解消する術を身につけていれば。それらの術を生きづらさ脱却集中治療室「120%光り輝く幸せな私になる〜親の呪縛からの脱却プログラム〜(最長6ヶ月)」でお伝えしています。
何かのきっかけで私とご縁があった方には、背負っている「生きづらさ」という荷物を下ろして欲しい、そう考えています。そういう方たちの一助になればと思って活動しています。

 

(次回に続く)

 

●今井咲稀さんプロフィール

今井

福島県生まれ、東京在住16年。
心理セラピストとして1000人超のお悩みを解決。

クライアントの悩みに合わせ、お悩みを掘り下げないで解決するメソッド(心のクリアリング)と、お悩みを掘り下げて根本的な原因を特定し癒す、アドラー心理学・NLP等を取り入れたメソッドを使い分ける。またそれらを組み合わせた独自の手法が人気。
自分自身が「毒親育ち」の生きづらさを抱えていた時代が長かった為、現在は毒親育ちで人間関係につまずく方向けに「生きづらさ解消専門セラピスト」として活動している。

クライアントの傷ついた気持ちに寄り添うセッションでありつつ、悩みの原因にズバッと切り込み、クライアントが全く気づいていない問題の根本的原因を特定し癒すセッションは、堂々巡りの悩みから解放されると定評がある。
他、クライアントの過去生を読み解き、今世の使命や過去生からの課題を伝え、必要があればクリアにしていく「過去生リーディング」にもファンが多い。

https://ameblo.jp/mbb-imaisaki/