皆さまこんにちは。感情美人デザイナーの柊です。
以前、激しい感情を5秒で鎮める【STOPアクロニウム】をご紹介しました。
イライラしたり不安にさいなまれそうになったら
①S=『STOP』と言い聞かせ
②T=『Take a breath』深呼吸して
③O=『Observe』状況を実況中継したら
④P=『Proceed』元にもどる、
という流れでしたね。
今回は、これと似ているもう一つのワークをご紹介しましょう。
【RAIN】です。
これも、各アクティビティの頭文字をとっています。
では、いってみましょう。
R=『Recognize Personally』
まず、今何が起こっているのか認識してみます。怒ったり激しい感情を感じている自分を、興味を持って観察してみましょう。自分の内側には、どんな変化が起こっているでしょうか。胸が締め付けられる感じ、チクチクする感じ、プレッシャー、痙攣する感じがあるかもしれません。あるいは、どんな考えが浮かんできていますか? 自分の感情に「怒り」「恐れ」「悲しみ」など、簡単なラベルをつけてみるのも良いでしょう。
A=『Accept』
先ほど認識した感情を、「受け入れ」ます。どんな感情が湧き上がってきても、それに対して「yes」と言っていいのです。
感情はそれ自体にいいも悪いもありませんから、今その感情を感じるのは「OK」だと受け入れましょう。ネガティブな感情を感じるのがダメなのではなく、その感情を、私たちが「どう扱うか」によって問題が生じるのです。
*ここは、Acceptよりも“Allowing(そう感じている状態を許可する)”と置き換えた方がしっくり来る方もいます。
I=『Investigate』
RecognizeとAcceptだけで解決してしまう場合もあります。もう少しやってみたい方は、「探って」みましょう。私たちは常に、自分の経験に影響されています。あなたが一番注意を向けたがる箇所は、一体どこでしょうか? 他の人は気にも止めないのに、懐中電灯の光のようにスポットライトを当てがちな部分はありますか? ここで注意です! 出来事を前にして何かネガティブな感情が湧いたとき、ここで自分の頭で勝手に「ストーリー」を紡ぎ出すと感情が乱れますよ。
N=『Not Identify』
『R』『A』『I』の3つはアクションを伴うものですが、この『N(=がんじがらめにならない)』はそうではありません。『N』は、先に挙げた3つのアクションの結果でもあります。先に「事実を観察する目」を持って感情と向き合えると、激しい感情を理性から捉えられるようになります。結果、自分の経験や価値観にしばられずに問題を解決できるようになるのです。感情を感じていることを否定はしないけれど、それにがんじがらめにならない! という状態を目指しましょう。
ただ、この『RAIN』をすると、中にはその感情をより強く感じてしまう方もいます。
もし圧倒されそうになったら、ムリせずにお休みしましょう。
感情は「動きのあるエネルギー」です。
「続かないし、永続的なものではない」
と分かると、少し気が楽になりますね。
以前ご紹介した【STOPアクロニウム】と【RAIN】。
どちらもよく効きますので、あなたに合う方をやってみて下さいね!
参照:
UCLA Mindful Rersearch Center MAPS Ⅰ
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