感情美人への道Vol.30 〜「ほめる」より子供に自信をつけさせる方法〜 Ultraistic Behavior Helps to Improve Kids’ Self-Esteem

親が言葉尻を考えて子供をほめるよりも、定期的に人に感謝してもらえるような経験を積ませ、それについてお互い語り合った方が建設的だと言えるでしょう。

a世の中の子育て本で「ほめ方」をレクチャーするものは数多くあります。

「意識的にほめて」親が期待するのは「子供に自信を付けて欲しい・自尊感情を高めてあげたい」という事ですね。これは効果的な面もあるのですが、実は「ほめ方」も一歩間違うと逆効果になる場合があります。親の期待に応えようとして無理をしたり、自分より”劣る”友達を卑下したり、逆にほめられないと自信をなくしてしまったり……。
加えて子供も小学生にもなると「本当はそんな事思ってないくせに!」と痛い所を突いて来たりします。

なので今回は「大人がほめるコツ」ではなく、「感謝してもらえる経験を子供に積ませる」大切さについて解説します。

 

簡単にできる一つのアクティビティとして、「子供のお小遣いの中から、自分が決めた金額を募金してみる」というのもあります。

先週娘(8歳)は学校から赤十字の「寄付」のお手紙をもらってきました。去年までは親である私がいくらか持たせていたのですが、今年は「あなたのお小遣いから寄付してみたら?」と提案してみました。

すると娘は「え!?……あ、自分が出すならしない!」と言い出したのですが、しばらく考えて「募金したら、困ってる人が嬉しいかな?……やってみる!」との事。「金額も自分で決めていいんだよ」というと、ここでもしばらく考えて「20円」を寄付する事にしました(ちなみにうちでは、お風呂掃除を2回すると20円になります)。

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今日募金を提出して来たので、感想を聞いてみました。すると「お小遣いが減って残念だけど、人の役に立てて嬉しい! だからやって良かった」との事(ちなみに全体が10だとすると、お小遣いが減ってちょっと残念なのが3で、嬉しいのが7だそうです)。

「人の役に立てている」「感謝してもらえた」という経験は、お金では買えないとても大切なもので、小さいうちだけでなく思春期、また大人になってからも自尊感情を向上させるのにとても大きな影響を及ぼします。