（前編はこちら）

ある日突然に宇宙と繋がり溢れてきたレシピ

「エネルギーの高い食事をすることで、心身が満たされ健康であり運も引き寄せ、そして自分が生きる意味を理解し、宇宙と繋がりながら生きていけるのが理想」

そんな独自の食を、『宇宙レシピ』として提案しているカノウユミコさん。
子どもの頃から料理が大好きで、高校生の頃にはすでに「何をどう食べればいいか」を意識していたとか。
好きでひたすら作り続けていたら、ある日、レシピが溢れてきたそうです。

「はじめはいろんな方のレシピを再現していましたが、それは真似に過ぎませんし、自分にはまだまだオリジナル料理などできるわけないと思っていました。
ところがある日突然、ブワッとレシピのアイディアが湧き上がってきて、それ以来、次から次へととめどなく溢れ出るようになったんです。何をしていも、瞬間瞬間に浮かんでくるので、書き留めるのが間に合わないほどでした（笑）。よく言われますが、一つのことをやり続けて自分の中の臨界点を超えると、いきなりその道を極めた高い領域に達すると。私の場合はおよそ２万時間を超えた頃です。
何事も情熱を持ってやり続けることが自分を高め、オリジナルの表現ができあがり、それを世の中に与えることができるのだと、身を以て体験しました」

以来、料理はいつも直感と閃きで、何をすべきか宇宙が教えてくれるそうです。

食が満たされ幸せになるとワンネスを実感する

食を極めて進化の人生を歩んでいるカノウさん、「料理は瞑想や修行と同じ」だというお話が特に印象的でした。

「キッチンは神聖なる場所、宇宙と繋がるための“聖域”です。そうとらえたら、パジャマ姿でキッチンに入るのはNOですね。身支度を整えて、神様に向かう気持ちでキッチンに立ちます。
食材を感じて愛のエネルギー交流をすると、どういう料理にしてあげたらいいか、瞬間的に閃きます。料理はスピリチュアルな愛の表現になるんですね。そんな意識で取り組む毎日の料理が、自己鍛錬になり悟りに繋がっていくんです。
料理を追求していくと、日々瞑想を続けていくよりも悟りが早くなります。創造の次元に入りやすくなるので、一般的にかかる時間を短縮して、高い領域に到達できるでしょう」

料理が悟りになるとは、なんと奥が深い……などと感心していると、さらに宇宙スケールの哲学的なお話に発展。

「自分が食べることで心から満たされると、宇宙の満たされ度がイコールになっていきます。つまり私たちは宇宙のために食べて、宇宙のために生きているんですね。宇宙が平和だと自分が平和で、自分が平和だと宇宙も平和だと感じられます。
ワンネスを実感するんです。
宇宙法則の大原則を実感すると、平和のために何かしようと頑張らなくていいし、自分自身を平和に幸せにすることが何より大切なのですね。皆さんすでにいろんなことを実践されていると思いますが、さらにその効果を上げていくためにも、食の質を高めることがおすすめです」

野菜を感じて対話することから始めてみよう

ワークショップの中で、カノウさんがレクチャーしてくださった野菜瞑想がユニークで奥が深いと感じました。
参加者はこの日、人参を持って来ていました。

「人参を手にして繋がりを感じてみましょう。作り手がどんな人で、どんな畑で育ち、どんな流通経路でここまで来たのか想像してみます。こちらから人参を知ろうという気持ちで話しかけると、人参が答えてくれます。愛を持ってエネルギー交流をしていると、活性化して温かさを感じるかもしれません。
料理をするときは、こんな風に野菜と対話することをぜひやってみてください」

人工的に作る食品が一定の味や品質であるのに対し、自然界が作り出す野菜たちは、変化に富んでいて、二つとして同じものがありません。
味、形、大きさ、色、香りなどに、意識を向けてその違いを感じることは、カノウ流「宇宙レシピ」の基本なのですね。
野菜を感じてみる瞑想とは新鮮で、慣れてくれば一瞬でできるとか。五感を開く意味でも、ぜひ日常で試してみたいと思いました。

宇宙と繋がり光を取り入れること、あらゆるものと調和し豊かに生きることは、スピリチュアルな道を歩もうとする人が目指すところ。
それを日々の料理を通して探求するカノウさんの「宇宙レシピ」は、どなたでも受け入れやすいでしょう。
興味を持たれた方は、そのメッセージが語られた著書「宇宙のレシピ 作って食べて人生が変わる『幸せごはん』」をお読みください。
ワークショップが開かれる機会には、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。

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