ストレス過多の時代、リラックスは優先課題。 子育て中の人にこそ「マインドフルネス」が役に立つ。

宇宙の意図なのか、時間の流れが一層加速していく中で、「あれもこれもやらなければ」といつも何かに追われ、気持ちが休まる時がないと、多くの人は感じているはず。 「本当にこれでいいのだろうか?」と、正直そんな疑問も浮かんできたり……。

*マインドフルネスが逆輸入で流行っているわけ

情報過多、ストレス過多のこの時代を、いかに生き抜いていくかは、すべての人のテーマと言えそうです。

そもそも今の時代、ストレスを受けずに過ごすなんてことは至難の技。
リラックスすること、情報に振り回されないこと、マインドをコントロールする術を身に付けたいと、ヨガや瞑想に取り組む人が多いのもうなずけます。

もちろん、ストレスが100%悪者というわけではなく、適度な負荷があることでがんばれるのも事実で、うまくすれば、自分を前へ押し出すパワーとスタミナ源にもなります。
暴走させないようおとなしくさせたりして、ストレスと上手に付き合っていくことが大事なんですね。

昨年後半から、巷を賑わしている「マインドフルネス」。
社員のパフォーマンス向上のために企業が率先して取り入れているほか、テレビや雑誌などのメディアでも度々取り上げられ、マインドフルネス関連本が続々と登場するなど、ブームは一段と拡大しているようです。

仏教の考え方や禅の教えがベースにあり、もともと日本人には馴染みやすいもののはず。
だから逆輸入の形で、今さらのように広まっているわけですが……、確かに「禅」「瞑想」というよりも「マインドフルネス」と表現する方が、イメージがカッコイイし、全く新しいもののように感じられ、しかも宗教臭さも払拭されています。

また欧米での研究結果で、「ストレス解消などに確かな効果が見られる」と科学的に認められていることは、多くの企業や病院などが取り入れるポイントになったのでしょう。(スピリチュアルや精神世界に抵抗のある人たちに支持されないと、ここまでブームにはならないでしょう。)

 

*子どもと向き合うと本能が引き出される

「マインドフルネス」は、直訳すると「マインドがフルの状態」=「心が満たされている状態」。
自分の肉体や気持ちの状態に、注意深く気づいていること。
心が穏やかでありながら集中力が継続していることを意味しています。
ぼーっとしたり、ひたすらリラックスするということとも違います。

ストレッチなどで体を緩め、呼吸法などによって心を穏やかにする。

脳の中のおしゃべりがストップして、感情のコントロールが図れる。

自身の感情を抑え込むのではなく、より軽やかに自分らしく表現できる。

活き活きとした毎日が送れて、バランスのとれた人生を送ることができる。

「マインドフルネス」は、豊かでハッピーな人生をサポートしてくれるもの。
であるなら、企業で働く人々に限らず、実は子育て中のママたちに(幼稚園や保育園の先生たちや子どもを相手にするすべての人にも)、マインドフルネスは必要なんじゃないかと思います。

子育ては本当にエネルギーがいるものです。
エネルギーのかたまりとも言える子どもを相手にするわけですから当然。
気持ちに余裕がなくなれば、イライラが募るのも目に見えています。

「どうして言うこと聞いてくれないの」
「いい加減にしなさいよ」
「どうしてママを怒らせるの」
なんて言葉が つい口をついて出てしまうこともあるでしょう。

わかっていても 湧き上がる感情は止められません。
後で、猛烈に反省して自己嫌悪に陥ることは、子育て中の誰もがきっと一度は通る道かも—。
つねに子どもは本能で生きています。だから本能で向き合わざるをえないのです。
大人の付き合いなら、表面的に自分を取り繕うことができても、子どもには通用しない。
理性で感情を抑えるなんてこともできないわけです。

親がずっと抱えながら蓋をしてきた感情があると気づかせ、吐き出させるきっかけを与えるのが子どもだとも言えます。
だからと言って、感情的に怒りを爆発させていいということはないですね。
トラウマはその子の人生に暗い影を落としてしまいます。
不用意に、子どもの心に深い傷を負わせることは避けたいもの。
常日頃から、いかに自らの心のケアをしているかがとても大事なのです。

 

*子育てママへ。「マインドフルネス」の情報を探求してみませんか?

マインドを自分でコントロールする方法を身につけていたら、心身をリラックスさせる方法を知っていたら、子どもを頭ごなしに叱ったり、ひどい言葉で傷つけてしまうことはないでしょう。
自身が自己嫌悪に陥ることもなく、おおらかに子育てを楽しめるのではないでしょうか。

「マインドフルネス」を知ると、自分の心の状態を客観的に捉えたり、瞬時にバランスをとるコツがつかめるようになります。
自分の感情が安定していれば、どんな時もラクでいられて、家族にも周囲の人にも毎日、笑顔で接することができるでしょう。

子育てママ向けの「マインドフルネス」情報があれば、ちょっと探求してみたいと思いませんか?
例えば、こちらのイベントはいかがでしょう。
人見ルミさん&宮崎ますみさんによる『ママとパパに贈る毎日を笑顔にするマインドフルネストーク会』。(http://www.kokuchpro.com/event/20170903/)

マインドフルネス講師の第一人者の人見ルミさんは、20代の時、インドのアシュラムに1年半滞在して、グルから直に瞑想指導を受けたという、いわば本場仕込みのマインドフルネス実践者。
一人の息子さんを育て上げた人見さんは、「マインドフルネスを知っていたから、心を乱さずに、何とか乗り越えられたことがたくさんあった」のだそうです。

ヒプノセラピストの宮崎ますみさんも長年の瞑想の実践者であり、二人の息子さんのママ。子どもの才能や自立の芽を親のエゴで摘みとることがないよう、常に宇宙の視点で物事を捉え、本人にとって最善の選択を引き出す子育てをしてきたそうで、息子さんは2人とも、アメリカで本場のエンタテイメントを学ぶ道に進んでいます。

そんな二人から語られるお話は、子育て真っ最中の方たちはもちろん、「マインドフルネスって何?」と心惹かれる方、マインドフルネス初心者の方もきっと楽しめるでしょう。

 

《ナカノヨウコ さんの記事一覧はコチラ》
https://www.el-aura.com/writer/ringabell/?c=136628