「占いの館」などに訪れる人のなかには
「あなたは間違ってない」と、第三者からの
後押しを求めて足を運んでいる方も多いようです。
占い師の「合う・合わない」という感想を
たまに周りから耳にする事があるのですが
合う・合わないという感想というのは
相談者が占いに求めている答えを
その占い師が出してくれたかどうか
に掛かっているように僕は感じています。
しかし……
相談者が望む答えだけを与える鑑定師と
痛みは伴うけれど相談者の弱点をしっかり
指摘し、改善を促してくれる鑑定師……
どちらが一番、相談者にとって
「最良の答え」なのでしょうか?
勿論、相談者によってケースバイケースかも
しれませんが、少し僕の考えをまとめてみました。
鑑定師の立場の人間が自分の仕事を
「サービス業」と捉えているか……
「心の治療」と捉えているか……で
鑑定の質は大きく違ってくると感じます。
「サービス業」と捉えている鑑定師にとって
来店される人は「相談者」ではなく「お客様」です。
ホステスのようにお客様の愚痴に耳を傾けて
相手が喜ぶ事だけを言っていればいい。
リピーターが増えれば、当然、利益に繋がるため
中には鑑定後に「次はいつ来店出来る?」と
次回の予約を催促する鑑定師も居る始末です。
結果「リピーター続出!」という宣伝文句が
生まれるのですが……しかしよく考えてみましょう。
リピーターが続出しているということは
相談者の「心の治療」を的確に行っていると
言えるでしょうか?
自分の人生を自分で決断出来ないから
相談できる人にお金を払って、自分の
人生の指針を他人に決めてもらう。
そんな思考回路の人間が本当に
幸せになれるのでしょうか?
「心の治療」と捉えている鑑定師は
決してリップサービスはありません。
時に「厳しい現実」を相談者に伝えます。
心のリハビリには時間が掛かる事もありますが
来店された相談者に対して「お大事にね」と伝え、
なるべくならば相談者が道に迷うことがないよう
鑑定に頼らぬ生き方をしてほしいと願う者です。
言うなれば彼らは「医者」のような人達。
古くは「シャーマン」や「メディスンマン」と
呼ばれた彼らは、常に厳しくも頼りがいのある
存在だったと、僕は思うのです。
心の弱さから真実と向き合う事が出来ず
現実から逃げ出し、逆恨みを繰り返し、
影で誹謗中傷を繰り返す人たちにとって
「心の治療」に重きを置く鑑定師というのは
「金を払って説教された」と文句を言われる
存在にもなりかねず、その道は茨の道です。
しかし、我々は常に「癒者」として、悩める
相談者と向き合う事が責務だと感じます。
人生に迷わない人は 居ません。
医者に掛からない人も居ません。
しかし出来れば掛かりたくないと思うのが
医者という存在ではないでしょうか?
日本の鑑定師の多くがビジネスライクを
フォーカスして、自らの保身に躍起です。
「占い依存者」を世に生み出したのは
鑑定を「サービス業」というビジネスだと
捉えている愚かな一部の占い師たちの
責任であると感じています。
金に目が眩んだ一部の鑑定師たちが生み出した
「負の連鎖」を断ち切る事に尽力を注ぐべき存在も
また、私たち「霊能者」や「占い師」の役割なのでは
ないでしょうか?
それこそが我々がこの仕事を「天職」とさだめた
理由なのだと感じるのです。
スピリチュアル リーダー クロ戌
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