やってきました、ゴールデンウィーク!
ゴールデンウィーク。一年の内でたくさん休める嬉しい季節。
大人も子供も大喜びです。
残念ながら仕事で休めない方もいらっしゃると思います。でも、世間がお休みの時が稼ぎ時だという業種の方もいらっしゃると思うので、それはそれで良い時期なのかもしれません。
何はともあれ、充実した日々になることを祈るばかりです。
祝祭日は単なる休日ではない!
ゴールデンウィークというと、単なる「大型連休」と認識しがちですが、よくよく考えてみると、それぞれの祝日にはちゃんと意味があります。
最近では、カレンダー通りのお休みや勤務ではない方も多いので、祝日に対する認識が薄かったり、意識から消えてしまったりする方も多いかもしれません。
実は、どの祝日に、どんな意味があるのかということは、ものすごく重要なことです。単に会社や学校に行かなくて良い日というわけではないのです。
私自身もそうですが、多くの人が日付だけ認識して、その日が何の日なのかをついつい忘れてしまっていることも多々あるようです。
これを機に、改めて祝日にはそれなりに意味があるということを意識できたらと思います。
今回は5月5日についてお話します。
5月5日は「こどもの日」
もうすぐ「こどもの日」ですね。
私の住んでいる地域のあちこちでは鯉のぼりが見られるようになってきました。
田舎方面に行けばいくほど、鯉のぼりが巨大化したり、数が増えたりするので、それを見るのが楽しみでもあります。
鯉のぼりといえば、「こどもの日」。
「こどもの日」って良い日ですよね。
「父の日」、「母の日」、「敬老の日」など、年配者を敬う日はたくさんあるけれど、子供がメインの祝日って、とても貴重な気がします。
子供は未来への懸け橋。人類の宝ですからね。
「こどもの日」は1948年に「子供の人格を重んじ、子供の祝福を図るとともに、母に感謝する日」として制定されたそうです。
元々5月5日は「端午の節句」といって、男の子の日でした。
3月3日が女の子の日なので、対になって解釈されていますよね。
でも、「こどもの日」は男の子のカラーが強くはありますが、男女問わず子供全体を指すニュアンスへと変化してきました。
先ほど、「母に感謝する日」と書きましたが、今では母親だけでなく、父親、もしくは実の親に限らず、お世話してくれる人たちに感謝しようという広い視野で解釈するようになってきました。
そう考えると、「こどもの日」って、とてもスケールの大きな祝日ですよね。
『子供たちがすくすくと元気に育ってくれますように』という願いとともに、育ててくれている人たちに感謝をする日。
とても素敵だと思いませんか?
親も子供から学ぶことも多いと言います。
そう考えると、親が子供に対して感謝の気持ちを持つ日と解釈しても良いかもしれません。
ところで鯉のぼりってナニ?
「こどもの日」といえば、鎧兜と鯉のぼりです。
鎧兜(もしくは金太郎等の人形)は子供たちがたくましく育ちますようにという意味だとわかります。でも、鯉のぼりって、よくよく考えると何だろうって思ったことはありませんか?
鯉のぼりというと、ふわふわと風に揺られて優雅に泳いでいるイメージがありますよね。それも間違いではないのですが、実はもう少しハードな意味合いがあります。
鯉のぼりは、鯉が滝を上るイメージなのだそうです。子供たちの成長を、勢い良く滝を上っていく鯉になぞらえたのでしょう。
滝を上る魚といえば、鯉というより鮭のイメージが強いと思います。鮭の場合、身を削りながら滝を上って行くイメージなので、少し心配になってしまいますが……。
ちなみに鯉が滝を上るとどうなるかご存知ですか?
かつて中国では、鯉は滝を上って竜になるといわれていました。
(竜って魚だったのかと思わずツッコミたくなりそうですが、それはまた別の機会に…。)
鯉のぼりの飾り方は地域によって若干異なりますが、一般的には上から順に、吹き流し真鯉、緋鯉、子鯉…と並べます。
鯉のぼりというのは「こどもの日」のアイテムなので、子鯉だけで良いというわけではなく、子供の成長を願う家族として、真鯉、緋鯉が存在しているところに深い愛情や暖かさを感じられます。
色んな家族のあり方、事情のある方もいらっしゃると思いますが、「こどもの日」に『末永く家族で支えあって生きていけたら』と願うのも風流かもしれません。
そして、吹き流しの存在を忘れてはいけません。これ、何だろう?と思う方もいらっしゃるかもしれません。
この吹き流し、主に5色なのですが、これは「五行説」に由来しています。
単にカラフルでオシャレだからというだけではないようです。
「五行説」というのは、木・火・土・金・水といった、つまり万物をつかさどるものです。
確かに万物あっての家族ですものね。
ちなみに5色の吹き流しは魔よけの意味合いもあります。吹流しのさらに上にある矢車も魔よけの意味合いがあります。
このように、「こどもの日」はとても奥深い、色々な意味が込められている日です。
子供たちが幸せに暮らせる日がいつまでも続きますように。