【色々な魔法陣】
「魔法陣」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
ファンタジー映画やテレビアニメなどでは比較的お馴染みかもしれません。
「丸や四角の中に不思議な形をした図形や文字が配置されたもの」というのが、ポピュラーかもしれませんが、実はもっとも地味なものも存在しています。
【数学の世界にもある魔法陣】
「魔術や魔法、スピリチュアルな世界のもの」というイメージがある魔法陣ですが、まったく同じ用語が数学の世界にもあります。
それは「正方形の中に数字を配置して、縦横ななめ、どの列でも数字の合計が同じになる」ものを指します。
さらに、同じ数字を複数使うのではなく「1から順番に方陣のマス目と同じだけの数を過不足なく使う」というルールもあります。
数学の世界では、これらを方程式をつかって導きだし、全部で何通りの種類が存在するのかを調べたりするわけですが、これらの魔法陣にもスピリチュアルな力が宿っているという思想もあります。
【様々に使われる三方陣】
たとえば、三方陣と呼ばれる魔法陣があります。
こちらは「3×3」のマス目で構成されたものなのですが、こちらは文字の並びは基本的に決まっており、上下を入れ替えたり、対称形にする以外のバリエーションは存在していません。
492
357
816
という、縦横ななめがすべて、「15」になるのがこの魔法陣ですが、実はこの並びは占いとしてポピュラーな「九星気学」などでも使われていますし、西洋ではこの数字に土星の力が宿っているということで、「土星の魔法陣」として使われることもあるのです。
若干並びがかわったりはしますが、「合計が15である」ということは共通しているのです。
【亀の背中に書かれていた神秘図形】
中国の古代思想では「河図洛書」というものがあるとされてきました。
これは、おめでたいことがあるとその前触れにあらわれる「祥瑞」とされていましたが、その正体ははっきりとしておらず、時代がたつにつれて、「特定の模様である」とされました。
川から浮かび上がってきた「亀の甲羅に描かれていた模様」を表現したものが、「洛書」であり、それこそが前述の三方陣ということになります。
九星がこちらの陣をつかっているのには、こうした古い時代からの思想があるわけです。
【万物照応によって数字に宿る力】
一方西洋魔術では「万物照応」という理論が特徴的であり、これは世の中にあるものは、「生命の樹」という象徴体系や、数字や文字などに対応しているというものであり、それらのシンボルを使うことで、神秘的な力を引き出すと考えていたのです。
この思想はもちろん、魔法陣にも取り入れられており、総数が15のものは「土星」。
111のものは「太陽」といったような感じで、特定の惑星を当てはめていきました。
単に、数字の配列だけの魔法陣なのですが、その力はとても強力であるために、数字単体で使うことはなく、配置された数字を使って、「シジル」と呼ばれる独特のシンボルを産み出して活用するほどだったのです。
東洋の東西を問わずに活用されてきた、数字による魔法陣。
興味のある方は、色々と調べて見ることをオススメします。
結構奥が深いので、魅了されるかもしれませんよ?
What is magic Square?
It introduces a variety of magic Square.