ゴミの概念が違う? 海外暮らしをして気付く日本人の素晴らしさ! パバンめいのロンドンの暮らし方Part.9

ロンドン

ロンドンからこんにちは。前回の続きです。

ゴミの概念が違う?

同じく東ロンドンに住んでいる日本人の友人はバスの中で移民の子供が吐き出したガムを親が素手で掴んで、バスの床に捨てて去って行ったのを目撃して驚いたそうだ。

日本で「お前はゴミだ」と言ってくる人には出会ったことがないし、バスに噛んだガムを捨てる母親も見たことがない。

ゴミって彼らにとって何なのだろうか……
ゴミの概念が違い過ぎる……

最近は見なくなったが、移民の人がアパートで窓から使った後の赤ちゃんのオムツを窓から外に捨てている人がいてとても驚いたことがある。

子育てをしていると、地域の人と関わりが増えるので、あまりにも価値観が合わない人達が多過ぎるのはわたしには無理だと思った。

わたしと夫だけの生活ならば我慢できるかもしれないが、子供がいる今、何か問題が起きた時にこの地域だと不安が大きい、子育て環境に向いていないと思った。

移民がイギリス人より多いロンドンの一部の地域は、イギリスだけれどイギリスだと思わない方が良いのかもしれない。

わたしも海外移住している移民である。
移民のわたしがイギリス暮らしで移民に違和感を感じているとは奇妙な話だ。

 

イギリス人の多い地域に引っ越したい!

わたしは、イギリス人のほうが多い街に引っ越したい! と言う気持ちが強い。

イギリス人のお母さんともお会いする機会があるが、基本的にイギリス人でいきなりそんなことを言う人や、子どもを公園に放置して電話に夢中で何かあった時に無責任な対応の人に出会ったことがない。

移民が多い地域は、自分も移民なので移民に混じって暮らせるので精神的に過ごしやすいと言う考え方もある。

わたし自身、イギリス人だけの環境で英語面も心配だし、受け入れてもらえるのかが不安である。

ただそれ以上に、移民が多いロンドンはイギリスではなく別の国のような違和感と今の暮らしには嫌悪感がある。

イギリス人と国際結婚した日本人の友人も言っていたが、イギリス人は日本人と似ていて会話をオブラートに包むことが多いそうだ。

イギリス人の親はよく、子供に「シェアするのよ」と伝えていて、子供が息子におもちゃを貸してくれたりする。

実はイギリス人の中にも、ロンドンにあまりにも移民が多いので、郊外に引越しを決める人たちも多い。

わたしは東ロンドンの語学学校に通っていたことがあるが、イギリス人の先生が
「ロンドンにゴミが多いけれど、イギリス人が散らかしているのではないよ。僕達はゴミ箱に捨てる」と話していた。

会話をオブラートに包むことが多いイギリス人らしい発言だと思った。

 

日本は街にゴミ箱が少ないのに街が綺麗!

余談だが、アメリカではゴミを「trash」「garbage」と言うが、イギリスでは「rubbish」と言う。

(公共の場など)にある散乱したゴミなどを「litter」と言いイギリスにある公共のゴミ箱にはlitterと書いてある。

ロンドンに来て驚いたのだが、街にたくさんゴミ箱が設置されている。

街中にゴミ箱があるのだ。

とにかく、少し歩けばゴミ箱、少し歩けばゴミ箱がある。

しかし、それにも関わらず目の前にゴミ箱があるのに道に捨てる移民が多く、イギリス人はため息をついている。

わたしは昨年、日本に一時帰国した時にあまりにも日本の街にゴミ箱が少なくて大変驚いた。

しかし、日本は圧倒的にゴミが少ない。

神戸市内の電車に乗った時に外国人の夫が誰ひとつ電車にゴミを捨てないから驚いていた。

日本人は、ゴミ箱がないなら道に捨てよう! ではなく、ゴミ箱がないなら家に持って帰って捨てよう! と思っている人が多いことがよくわかる。

 

海外暮らしをして気付く日本人の素晴らしさ!

ロンドン

わたしは日本生まれの日本育ちだが、このような考え方はいつ教えられただろうか……と最近ふと考えた。

幼稚園か小学生の時に学校や親に教えられた記憶がある。

ゴミ箱がないならゴミを家に持って帰ろう! という考え方を国民一人一人ができることがすごいことであることを海外暮らしで知った。

日本のパスポートはビザ無しで渡航出来る行き先数が多くて世界最強と言われている理由がわかるような気がした。

それと同時に2020年に開かれる東京オリンピックに向けてゴミ箱の設置は本当に難しい問題だと思う。

日本政府観光局は平成21年、東京の外国人総合観光案内所を訪れた外国人に、滞在中に最も失望したことや不便に感じたことについて尋ねた結果、「街中環境(ゴミ箱がないこと)」を挙げた人が16分野の中で6番目に多くなったそうだが、外国人の気持ちがよくわかる。

続きは次回! お楽しみに!

 

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