さよならナローボート! イギリスでナローボート暮らし。Part.40

イギリスでナローボートを購入して、運河でイタリア人の夫と暮らしていました。

さよならナローボート

とうとうナローボードを手放すことに!

わたしは2018年6月から8月までの2ヶ月間、義母と息子でイタリアの夫の実家で過ごしました。

夫はその間、ロンドンでナローボートを売る準備をしてくれていました。

息子が生まれたことを機にナローボートを手放すように見えるかもしれませんが、実はもともと夫はナローボートを今年(2018年)の夏に売る計画をしていました。

 

ワイドビームが必要なくなった理由

↑ナローボートよりも大きいワイドビーム

本来ならば、ナローボートを売ってワイドビーム(wide beam)という別の種類のボードを購入する計画でした。

ワイドビームとは、ナローボートより横幅が大きなボートです。

その理由の1つに〝子育てを視野に入れるライフスタイルに変わった〟ということが挙げられます。

息子がもう少し大きくなったら、水鳥達に囲まれた運河の生活も楽しいのではないかと思うのですが、赤ちゃんのうちはフラットに住む方が育てやすいと思います。

例えば、ベビーカー1つでもボードの中にその都度折りたたんで入れるのは少し大変です。

また、ワイドビームは夫が設計にも関わり一から作る計画だったので、今はそのような時間の余裕がないことも理由です。

 

ロンドンに住むと言うだけが選択肢ではなくなる!

わたし達は、ロンドンに住むと言うだけが選択肢ではなくなりました。

ロンドン以外の街に行くことも視野に入れています。

わたし達は、8月からフラットで暮らし契約している1年間の期間中をロンドンで過ごし、その間に次に住む場所を考えようと思っています。

 

ナローボートでの静かな生活が快適過ぎて、フラット生活がストレス!?

現在、ロンドンのフラットで夫と息子、3人で暮らしています。

わたしは今回の家は、どうしても内見に参加できませんでした。

その為、家が道路に面していて車の騒音が気になる場所にあることを知りませんでした。

ナローボートで運河の静かな生活に慣れているわたしは、家の外の車の走る音にしばらく無縁の生活でした。

夫の実家はイタリアの田舎なので、目の前が畑で土地がすごく広いのでとても静かな場所でした。

その為、ロンドンのフラットに引っ越した日に、自分達がいかに静かな場所で暮らしていたのかを思い知ることになりました。

義母がわたし達の引っ越しを手伝ってくれたのですが、「騒音は慣れるよ」と言ってくれました。

 

永遠に終わらない冒険を楽しむような気持ちで過ごす運河の朝

ロンドンの運河のご近所さんといえば白鳥や他の水鳥です。

白鳥が優雅に水面をスーッと通り過ぎていく姿を眺めながら、湯気の出ているケトルのお湯をマグカップに注ぎ、永遠に終わらない冒険を楽しむような気持ちで過ごす運河の朝。

静かな野望と珈琲の香りはなぜか相性が良く、大好きな時間でした。

ハッハッハッハッと息を吐きながら、早朝から運河沿いを走る人や、愛犬を散歩する人。

出勤の為に自転車を漕ぐ人の音。

わたしは、今までの運河生活の日常の景色や音、全てを愛していたのだと、今更ながら思い知らされました。

フラット生活の初日は、やっと寝た息子が救急車のサイレンの音で目覚めて泣き出して、運河生活ならばあり得ない光景にストレスすら感じました。

本来ならばわたしの目で新居を探したかったのですが、わたしはイタリアに居たので、夫が仕事のない日に新居探しをしてくれました。

わたしが、イタリアでロンドンのフラットをインターネットで探して、夫がその家を見に行く……という形で進めました。

わたしがロンドンの新居探しでの絶対条件は4つでした。

次回もお楽しみに!

 

お知らせ

連載コラムが本になりました!
英国! ロンドンでナローボート暮らし〜夫と運河で新婚生活〜Vol.1がkindleで発売中です(発売記念価格で99円!)

詳細は、ナローボート情報にて。

 

♦国際結婚生活〜パバンめいのロンドンの暮らし方
http://london-mei.com/

 

《仲谷めいさんの過去記事はコチラ》