上記の例では、「次は一番になろう。楽しみはとっておこう」「次に頑張ろう」「ケアレスミスをなくそう」と考え方を変えることです。このように、過去に起こったことに執着することなく切り捨て、将来に目を向けることでもあります。
私たちの頭の中は、一旦ある考えをするとそのことが頭から離れなくなってしまうことがあります。
これを心理学では「囚われ」と呼びます。マイナスの感情に囚われてしまう状態です。リフレーミングこの囚われから脱出する方法とも言えます。
ピンチをチャンスに変える
状況によっては、ピンチをチャンスに変えることもできます。
例えば、上司から仕事の指示あったとします。自分の手に負えない難しい仕事なので悩んでいたとします。
そんな時には「出来るわけない。大変なことになった」と考え勝ちですが、そこでリフレーミングして「自分は評価されているんだ。やりがいがあることだ」と考えると、ピンチをチャンスに変え、世界が変わって、ポジティブになることができるのです。
周囲の人を変える力
ご主人でも友人でも、「努力しているにもかかわらず、出世しない」と悩んでいる人がいたとします。この場合、どのように勇気づけますか？
「すごく努力しているよね。砂上の楼閣にならないために下積みは大切だよ。何のために仕事をしているの？」
「お客様に満足していただくためだよ」
「それじゃ、出世をする必要はないね」
これは、出世や評価という視点からしか見られなくなった人に、違う見方をアドバイスしています。
恋愛にも使えるリフレーミング
相手から好感を持ってもらうこと、そして信頼を得ることが、恋愛に至るための大きなポイントになります。ここで利用できるのがリフレーミングです。
人間にとって自分の理解者は大切であり、理解者に好感をもちます。人間には承認欲求という欲求がありますが、それを満足させてくれる人は貴重だからです。
例えば、次のように言ってあげましょう。
「俺、太ってるから……」⇒「そんなことないよ。頼りがいがある」
「俺、短気なんだよ」⇒「頭の回転の早いんだ」「時間を大切にするんだね」
「自信なくしちゃったよ」⇒「そんなことない。あなたには〇〇といういい点があるよ」
など、相手が欠点だと思っていることに対して、長所だとリフレーミングしてあげると、相手は感謝して、あなたに好感と信頼感を持つことになるでしょう。
気になる人が悩んでいる時がチャンスです。
リフレーミングして悩みから救い出してあげましょう。
あなたを大切な人だと考えるようになること請け合いです。
いかがでしょう。リフレーミングは自己の意識を変えることや他人との関係をスムーズにする効果があります。これをマスターすると、自分の人生や未来が変わるでしょう。
執筆書籍
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