片岡鶴太郎 × 森井啓二 スペシャル対談【Part 1】24 時間瞑想、前世の記憶。二人のヨギーが語るヨガの世界

片岡鶴太郎 森井啓二

夜 11 時に起床、行は毎日 6 時間。鶴太郎さんが到達した「24 時間ヨガの心」

遠藤(以下、遠):本日は、片岡鶴太郎さん、そして森井啓二先生をお招きいたしました。鶴太郎さんは俳優、そして画家としてみなさんご存知だと思いますが、最近、ヨガの実践をずっとされていらっしゃるんですよね。

片岡鶴太郎さん(以下、鶴):はい、もう 15 年目になります。毎日楽しんでヨガをやっています。私のヨガは、アクロバティックなヨガではなく、ポーズを取ったりバランスを取ったり、筋力とかストレッチ系の運動をしながら、呼吸法や瞑想を行います。全部で毎日 5〜6 時間かかっていますね。

遠:まさに 24 時間ヨガの心ですね。

鶴:そうかもしれませんね。ヨガが終わって、瞑想を 20 分やって、瞑想を終えてからも、瞑想状態が 24 時間続いて、ベッドに入って休んで 1 日が終わる。そして夜 11 時に起きて、またヨガの行に入っていく。24 時間、思考の中にヨガがある生活です。

時空を超えたヨガの記憶

遠:ありがとうございます。そして森井先生。先生には私のペットちゃんの相談をさせていただきお世話になりました。森井先生は獣医さんでありながら、ヨガの探求者でいらっしゃいます。

森井啓二さん(以下、森):はい。自分の場合は少し特殊で、幼少の頃から生まれる前の記憶があり、その頃にヨガをやっていた記憶がかなり強かったんです。幼い頃からヨガを探求していたのですが、当時はインターネットもヨガの本もない時代でしたから、自分なりに探求し今に至る感じですね。

鶴:そうですか。先生は今おいくつになられますか?

森:今、63 になります。

鶴:では幼い頃にヨガの知識がある方は周りには皆無だったでしょう?

森:はい、誰もいませんでした。

鶴:そんな中、ヨガをやっていた記憶があるんですか?

森:ありましたね。ヨガというか、ただ、山に籠もって集中するような『行』をやっていた記憶が鮮明で。自分の先生は誰だったのだろうと幼少の頃からずっと探していました。

鶴:そうですか。そういう記憶のリアリティはだんだん増してくるのですか? 年を重ねて物心がついて。

森:いや、忘れる部分と逆に覚えている部分とはっきり分かれます。
何か大きなイベントがある時ごとには覚えているんですけれど。
あとは逆にすごく平凡で単純な瞬間っていうのも断片的はありますが一部覚えています。
ヨガは生まれつき、なじんでいるような感覚があるんです。

鶴:へえ、そうなんですか。後に先生の前世などをお調べになって、ヨガをやっていたというようなことが出てくることはありましたか?

森:いや、特に調べることはなくて。50 年以上前ですが、昼間に急にヨガの昔の先生が物質化現象みたいに本物で現れてくれて。

鶴:もう、リアリティのある?

森:この先生だと感じる方が 5 人ぐらい出てきたのですが、そのうちの数人がすごく馴染みがあり、それで思い出した感覚がありました。それがきっかけで、今、ヨガの聖典をゆっくりわかりやすく紐解いているんです。

鶴:どれくらい前の時代の方って感じがしますか?

森:それはわかりません。時間軸通りには覚えてないので。

鶴:はははは(笑)。先生が教えていただいていたヨガマスターはかなりヨギーの感じなんですか?

森:いや、結構もう普通に若い普通の方もいたし、小さくてデブでハゲてるおじさんもいたし。

鶴:日本人なんですか?

森:いや、違います。

鶴:やっぱり、インド系の?

森:インド系じゃないかとは思います。ちょっと日本人にも近い面はありますけども。

鶴:それはすごい体験ですね。

森:それでヨガには多少なじみがあるのです。

鶴:おそらく自分はヨガをやっていたであろうという記憶があって、ヨガの道に入ったということですが、まずは何を始めたのですか?

『沈黙』『断食』親に隠れてやっていた子供時代

森:まず始めたのは断食ですとか、あとは、いわゆる喋らずに内的感覚を磨くっていう、まあ沈黙の行みたいなものを結構若い頃からやっていましたね。

鶴:それは誰の教えもなく?

森:はい。教えは全くないですね。

鶴:断食を始めたのはおいくつですか。

森:もう物心ついた頃から何度も試していますね。

鶴:物心ってことは小学校の前後ぐらいから?

森:いや、もっと前。

鶴:もっと前?

森:はい。だから親が心配していました。

鶴:いやいやいや、そりゃそうですよ。

森:何も食べてくれないって言ってお医者さんに連れていかれましたよ。

鶴:育ち盛りの子どもに、親は「食べろ食べろ」って言うのが普通ですよ。

森:断食していたから、体は骨と皮ばかりでしたね。

鶴:そんな『行』をしていたんですか。

森:『行』という感覚はないですよね。断食をする体がとても軽くなるし、気持ちが良い。心も感覚も研ぎ澄まされ、それがすごく好きで。

鶴:一番食べたい盛りですよね。

森:多分そうですよね。

鶴:スナック菓子やアイスクリームの誘惑に負けず断食。

森:もちろん多少の興味はありましたよ。でもその空腹の心地よさっていうのもよく知っていたので。

鶴:いや、それはすごいな。だって物心ついてね、一番食べ盛りっていう時代ですよ。食べ盛りが食べないで断食を選んでいた人に私は初めて会いましたね。

森:でもね、親が心配しちゃうので、やっぱりある程度は食べないといけないという感覚にはだんだんなってきましたよね。

鶴:すごいなあ。親の目を盗んでお菓子やスナックを食べるというのはよくある話だけれど、親の目を盗んで断食していたって、すごいことですよね! 普通は「あんたダメよ、そんなもの!! 駄菓子屋で買ったお菓子なんて食べたらダメ」って怒られるから、親に黙ってコソっと駄菓子屋で梅ジャムとかミルク煎餅とか挟んで食べていたのに。逆に親に黙って断食ですからね。これ真逆ですよ。

Part2へ続く。
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