快楽物質ドーパミンの闇の部分不思議な依存症の世界

「ストレス」は現代社会特有の病気とも言われています。多くの場合、ストレスの発散のために依存性に陥っています。「自分だけは依存症にはならない。理性でコントロールできるから大丈夫」という考えは大間違いなのです。

こんにちは、心理士の村田です。

先日は神経伝達物質のドーパミンの素晴らしさをご紹介しました。ダイエットや禁煙、仕事のモチベーションを高めるスーパー物質です(気を高めるドーパミンのパワー、上手に使う秘策)。

しかし、今回はこのような陽のあたる部分だけではなく、ドーパミンの闇の部分についてお話させていただきます。

 

依存症の主役はドーパミン

それは、およそ依存症と呼ばれる病気の主役はドーパミンだという側面です。

例えば、麻薬を使うとベータエンドルフィンという脳内物質が分泌され、気持ちよくなります。そして、ベータエンドルフィンに続いてドーパミンが分泌されます。

ドーパミンが分泌されると脳は快感を感じることになり、脳はドーパミンによる快感を得たいために繰り返し麻薬を使うことになってしまいます。これが麻薬中毒・依存症の仕組みです。
簡単に言えば、快感が忘れられなくなった癖ということもできます。

ドーパミンについてのwebサイト情報はいくつもありますが、闇の部分についての情報はあまりありません。ドーパミンを分泌させる情報が、それらのサイトに書いてありますが、ドーパミンを分泌させれば良いということではありません。

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主な依存症

みなさんも良くご存知の依存症についてご紹介しましょう。

●ニコチン依存症
タバコのニコチンの快感のためにドーパミンが分泌され、ドーパミン欲しさのためにタバコがやめられなくなります。

●薬物依存症
薬物による快感を欲するために薬物がやめられなくなります。大麻やコカイン、覚せい剤、危険ハーブなどがあります。この常習性はみなさんもご存知だと思います。

●アルコール依存症
アルコールによる快感を欲するためにアルコールがやめられなくなります。

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