東京湾に潜む女神 — 黄泉の国の瀬織津媛 中〜女神は海辺の神殿で大和朝廷の神々と合祀されている

女神

この文章は「東京湾に潜む女神 — 黄泉の国の瀬織津媛 上〜同じ女神が、現れる場所によって名称が違う」の続きです。

 

水没した天橋立の第二神殿

ビジョンに現れたのは天橋立の女神ですが、天橋立と同じように、湾の中に島がありそこに女神が祀られているところは日本中にたくさんあります。

「え? 天橋立は島ではないですよ?」

丹波の国風土記には、701年の大宝大地震で、天橋立の湾にあった島が海中に沈んだと記されています。

つまりかつては、海辺の第一神殿が籠神社、第二神殿が水没した島、第三神殿が海中にあった可能性があるのです。

宗像神社、厳島神社も似た構造を持っています。それらがすべて同じ女神をまつっているのかどうかは、確かめたわけではないので断言できませんが、天橋立と南紀串本の女神は同一の女神のように思います。

 

女神の下に赴く人々 — 熊野灘の補陀落浄土(ふだらくじょうど)

「え? 串本にそんな神社あったけ?」

熊野には16世紀ごろまで、僧侶が船に乗って自死する補陀落渡海(ふだらくとかい)という風習がありました。遥か沖の海にいる補陀落観音の浄土を目指して死出の旅へと船出したのです。

はるか海の彼方にいる補陀落観音とは、海の女神速開解比売神(はやあきつひめ)のことです。そして補陀落浄土とは、速佐須良比売神(はやさすらひめ)の世界=黄泉の国(根の国・冥界)のことです。

補陀落渡海とは、この女神のところへおもむくことなのです。

女神

「この女神とは速開解比売神のことなの? 速佐須良比売神なの?」

瀬織津媛、速開解比売神、速佐須良比売神は、現れる場所によって名称が変わるだけで一人の女神です。ですから、その質問は意味をなしません。

補陀落観音とはこの3身にして1体の女神のことです。熊野の海底は、かつてこの女神に住処だったのです。縄文から続くこの女神への信仰が、仏教伝来後、補陀落渡海へと変容して受け継がれたのでした。

ちなみに、祇園祭の鉾に、南観音山・北観音山というのがありますが、京都からみて北の天橋立の女神が北観音、南の熊野の女神が南観音のように思います。

 

女神は海辺の神殿で、大和朝廷の神々と合祀されている

通常、大和朝廷伝来以前の先住民の神殿は海辺にあり、大和朝廷の神殿は高台にあります。

大和朝廷は、征服後も先住民の神殿を完全に破壊することはせず、自分たちの神々と合祀しました。そうすることによって、征服した民の支配を円滑にしたのです。

天橋立籠神社(このじんじゃ)もこの構造になっています。高台にある真名井神社は、大和朝廷のすなわちユダヤ系の神々を祀る神殿です。

熊野も概要は同じです。山間の熊野本宮はユダヤの伝統の色濃い神殿ですが、海辺にある熊野速玉大社は、先住民の女神が残存しているように思います。

 

東京湾に祀られた女神?

女神

さて、 地図を見て気づいたのですが、実は東京湾も湾なのです。こうやってみると、ベイブリッジがまるで天橋立の様ですね。この地形は、そう、東京湾にもかつて女神が祀られていたかもしれないのです。

それらしき島はありません。が、地形というのは変化します。水没したか……あるいは……東京湾は、かつてかなり奥まで海が広がっていたので、今は陸地になっているかもしれません。

下に続く

 

マユリ

 

空から落ちてきた女神ー瀬織津媛
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八坂神社と青銅の蛇ネフシュタン
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天橋立の龍とエジプト、ユダヤの神
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