「その婚活大丈夫?」 日常に紛れ込んだ黒魔術〜むやみに、シンボルやマントラを唱えてはいけない

黒魔術

「あの……心当たりがあります。そのセミナーでアファメーションがあったのですが、その時、先生が電気を消して、暗闇でアファメーションをしたんです……」

「え?なんで電気消すの? ってちょっと怖かったので、そこははっきり覚えています。」

「アファメーションの内容は覚えていません……素敵な結婚をしますとか、当たり障りのない内容だったと思うんですけど……」

 

アファメーションに見せかけた召喚の儀式

いったい何が起こったのかリーディングしてみました。

参加者が「幸せな結婚をします……」などアファメーションを言っている間、先生が、頭の中で、ルシファー召喚のマントラを唱えています。

先生の背中の辺りからルシファーが現れました。ゆっくりと部屋を一周して、参加者一人一人の周りを回っていきます。全員を回りおえて、先生の背中の辺りで消えました。

婚活セミナーの講師がルシファーを召喚し、参加者は、知らない間にルシファーを降ろされていたのでした。
https://ameblo.jp/heavenly-crystal/entry-12458085547.html

 

霊障はコロナと似ている

では、そのセミナーに出た方はみな、ルシファーが憑いてるのでしょうか?

悪魔に憑かれると、いわゆる霊障の症状を引き起こします。では参加者が皆、彼女のように体調不良を引き起こしたのでしょうか?

霊障はコロナと似ています。

クラスター発生源にいっても、うつる人とうつらない人がいるように、霊障も霊的免疫力の強い人と弱い人がいます。

ただこの場合は、意図的にルシファーが召喚されて、参加者一人一人を順に回っていたので、かなりの人が憑かれたはずです。

憑いた人の中にも、無症状の人と、症状の出る人があります。そこもコロナと同じです。

よくある霊障の症状は、だるい、眠れない、逆にどんなに寝ても眠い、頭痛、謎の痛みや湿疹が出る場合もあります。

精神的には、落ち込んだり、イライラしたり情緒不安定になります。

中には脳溢血や心筋梗塞など致命的な病気を発病したり、精神疾患で、死に至る場合もあるのです。

それにしても、結婚して幸せになりたくて行ったセミナーなのに、悪魔を降ろされるなんて迷惑な話です。

彼女も、足は痒いし、頭痛はするし、いつも体がだるくって婚活どころではなかったとのことでした。

 

何でも願いを聞いてくれる神様=カバラの大天使ルシファー

いったい、なんでこんなことをするのでしょうか?

彼女いわく、「先生はごく普通の方で、お話も心理学などをまじえた常識のあるお話で、なんでルシファーなのか訳が分からない」というのです。

キリスト教の悪魔ルシファーは、ユダヤ神秘主義思想カバラでは、富と成功の大天使です。

カバラでは何か願いを叶えてほしい時、ルシファーにお願いします。日本でいう恵比寿さんののりでしょうか——

おそらく、その先生は、参加者の「素敵な結婚をする」という願いが叶うように、ルシファーを召喚したのです。
https://ameblo.jp/heavenly-crystal/entry-12403406275.html?frm=theme

黒魔術

 

日本社会に浸透するカバリズム

「カバラって? あの数秘術の?」

数秘術はカバラの一部にすぎません。カバラとは古代オリエントより伝わる魔術の体系です。

一種の秘教なので、外部の人間がその全貌をしることはできません。

今でも、西洋社会とりわけアメリカでは、カバラの魔術は、金融や芸能界など広い分野で多くの実践者がいます。

以前スターバックスとカバラの関係を書かせてもらいましたが、スターバックスだけでなく、欧米の多くの企業がカバラと関係しています。
https://ameblo.jp/heavenly-crystal/entry-12605132198.html

日本にも、明治以降カバラが入ってきていましたが、それは上流階級に限られていました。

ところが21世紀に入り、カバラは大衆化し、一般人の間にも広がりだしたのです。

スピリチュアルワークショップや、自己啓発セミナー、瞑想、マネー講座、成功哲学などと銘打っていますが、実は、カバラの魔術が混ざっているものが多々あります。

そういうセミナーに行くと、知らない間に、ルシファーをはじめとするカバラの神々をつけられてしまうのです。

実はこの方以外にも、婚活セミナーで、ルシファーを降りされた方は複数いるのです。それぞれ別のセミナーなので、もはや「婚活はルシファーにお願いする」がトレンドなのかもしれません。

本人にしらせずに、勝手にやるのは問題

魔術自体を、やみくもに非難しているのではありません。思想の自由は認められているわけですから、他人に迷惑をかけないかぎり、自己責任でする分には差しさわりありません。

ただ、「婚活に行ったのに、本人が知らない間に、勝手にルシファーを降ろす」のは、きわめてアンフェア―です。

参加者は、魔術に興味があって参加したのではなく、結婚に興味があって参加したのです。これでは、まるでだまし討ちではありませんか……

その結果、1年にわたり、体調不良に見舞われたのですから、ちょっと問題です。

 

むやみに、シンボルやマントラを唱えてはいけない

講師の方は、何を思ってルシファーを召喚したのでしょうか?

もしかしたら、どこかで「こうすると願いが叶うんだよ」と習い、それがルシファー召喚のマントラとは知らずにただ習った通りにしただけなのかもしれません……でも、それはあまりにも無責任です。

むやみに、シンボルやマントラを唱えてはいけません。

貴方には見えなくとも、霊体はやってきているのです。その結果、人によっては、死に至る霊障をうけることもあることを、しっかりと覚えておいてください。

 

魔術は麻薬のようなもの

セミナーの参加者も、婚活が上手くいかずに「何かにすがりたい気分」だったのかもしれません。

でも、まるで媚薬をのませるように、魔術で夫を手に入れて、それで本当に幸せになれるのでしょうか?

魔法が覚めて素に戻った時、二人はどうするのでしょう…… また魔法を使う? それでは、叶ったが最後もうやめられない、麻薬中毒ならず魔術中毒になってしまいます……

「努力せずに、簡単に、欲しいものが手に入る! お金も、愛も!」

魔術の囁く甘い言葉に惑わされずに、しっかりと地に足をつけて、人生を紡いでいくことが大切なように思います。

 

マユリ

 

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