赤ちゃんの元となるのが、女性が持って生まれた卵子。
卵子自体は0.2mm程と、目に見えないくらいの大きさです。
卵子は精子のように日々造られることはなく、生まれた時から女性はすでに持っていて、生まれてすぐの時点で約200万個、生殖年齢になると20〜30万個に減り、月経のたびに約1,000個ずつ減っていきます。
妊活をされている方はこの数字を認識し、いくら不妊の原因の半分が男性にあるといっても、妊娠するには卵子が絶対不可欠であることを、責任とプレッシャーを持って自覚されています。
このプレッシャーがいかばかりか、当事者でないとわからないことではありますが、そのプレッシャーがストレスとなって身体に与える影響は、日々の施術で触れているとわかります。
ストレスには、寒暖や気圧変化など自然によるストレス、化学建材や電磁波など環境によるストレス、石油精製品など生活用品によるストレス、食品添加物や遺伝子組換え作物など食によるストレスなど、ボディに直接影響を及ぼすストレスもあれば、人間関係など社会生活における、マインドに直接影響を及ぼすストレスもあります。
どれも結局はボディ、マインドの両方に影響を及ぼすことになるのですが、まず先にマインドに影響を及ぼすものとして、社会生活によるストレス。これに焦点を当てたいと思います。
《マインドから見た不妊》
多くの場合、ボディの不調がマインドから来ていることに気づかれていません。
気づいていたとしても、ボディとマインドを別々に捉えがちです。
施術前のカウンセリング時、「先週から(体調で)なにか変化はありましたか?」と聞くと、ほとんどの場合「いいえ、とくに何もなかったです」と返ってきます。
こちらは入って来られた時からすでに違和感を感じているのですが、まずはハーブティー、足浴へと進みます。
施術に入り、全体のボディチェックをしていくと案の定、首から背中にかけての緊張が強く出ています。
じっくりほぐし、ゆるんだ頃には血色も良くなり、むくみも取れ、顔がいつもの顔に戻っています。
施術後のカウンセリングで、先週から今日までに何か変わったことがなかったか尋ねると、「いえ、とくに何もなかったですけど……いつもと違うことをしたと言えば、義理の母と買い物に出かけたことくらいですかね」
もうお気づきになられたかもしれませんが、この方は、義理の母と買い物に出かけたことで、無駄な緊張が身体から抜けず、自律神経が乱れ、睡眠が浅くなり、呼吸が浅くなり、血流が滞り、肩がこり、お顔の表情が硬くなっていたのです。
でもその方は言います。
「義理の母とは仲がいいんですよ」
きっとそれは本当だと思います。
旦那さんのお母さんですから、たまに会う時くらい良い嫁でいようとするでしょう。
でも彼女のマインドには、いろんなことが押し寄せます。
たとえば、早く子どもができないことへのプレッシャー。
まして、まだなの? なんて言われてたとしたら、なおさらです。
そして、ボディには不必要な緊張が残ったままになってしまいました。
ストレスは、ご本人が自覚しているしていないに関わらず、影響を及ぼします。
いくら否定しても、ボディに聞けば語ってくれます。
ストレスは様々な疾患の原因の一つ、ではなく、原因のすべてがストレス、と考えたほうがよいと個人的には思っています。
施術させていただいてる不妊専門クリニックの理事長も、不妊治療にはストレスを徹底して軽減することが重要であるとおっしゃいます。
だからこそ、妊活の方にはマインドを大切にしてほしいのです。
上に挙げた例は、ほんの一例です。
次回は深刻な例もまじえ、マインドを大切にすることの大切さと、それにはどうすればいいかを探っていきたいと思います。
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