妊活のためのボディ・マインド・スピリットvol.1 〜若くても妊娠に至らないケースの原因と改善策とは〜

妊活

女性の社会進出に伴う晩婚化により、出生率の低下が叫ばれてずいぶん経ちます。
もちろん晩婚化は原因の一つではありますが、現実は晩婚如何に関わらず、若くても妊娠に至らないケースが増えています。
それはなぜなのか、なにが原因となっているのか。

それを探っていきながら、改善策を見ていきたいと思います。

そもそも不妊とは、どういう状態を指すかご存知でしょうか。

簡単に言うと、望みながらも妊娠しない状態を、不妊症と言います。

 

《ボディ側から見た不妊》

WHOと日本産婦人科学会では、夫婦間で正常な営みを過ごしていて、一年経つにも関わらず、子供に恵まれない状態を不妊症と定義しています。

そう、不妊症と診断される基準は、わずか一年です。

日本では不妊に悩むカップルが5.5組に1組、10組のうち1組が不妊だと言われています。
実際に不妊専門クリニックなどに来院する人数も、不妊専門クリニック自体も増えているのが現状です。

ここでは不育症も含めて不妊という言葉を使いますが、不妊を乗りきるための妊活には、ボディ・マインド・スピリット、それぞれの観点からアプローチする必要があります。

ではまずボディ(肉体)から始めていきましょう。

 

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女性の不妊の原因として、代表的なものを挙げると、

①子宮の着床障害の原因として、子宮筋腫、先天性子宮奇形、子宮内膜ポリープ、子宮内膜機能異常など
②卵管障害の原因として、卵管閉塞・狭窄、卵管周囲の癒着、卵管采のピックアップ障害など
③排卵障害(卵巣の中で卵胞が育たない、育っても排卵しない)の原因として、卵胞刺激ホルモン(FSH)の分泌低下、多のう胞性卵巣症候群など
④子宮頸菅の精子通過障害(精子が子宮頸菅を通過できない)の原因として、子宮頚管粘液の状態が悪い、精子に対する抗体があるなど
⑤その他の原因として、遺伝子の異常など

いきなり医学的な内容で戸惑った読者もいることでしょう。

ですがボディの観点から見るということは、現代医学を抜きにしては語れません。
そして、ざっと代表的なものだけ挙げても、不妊の原因はこんなにたくさんあります。

しかもこれは女性が原因の疾患だけで、男性にも同様に多くの原因があります。

WHOによる調査では、女性のみ原因が41%、男性のみ原因が24%、男女ともに原因が24%、原因不明が11%。

つまり、男性に不妊の原因の可能性があるのは48%にものぼり、原因はほぼ半々です。

 

妊活をされる女性は、上に書いた疾患がないか、ほかにもさまざまな検査を受けるところから始まります。

原因が見つからなければいいのですが、原因が見つかると、それを治療するところからのスタートとなり、妊活の期間が長びくことになります。

妊活はある意味時間との勝負で、それと対峙するには、マインド、スピリットも含めたホリスティックなアプローチであることが、スムースに妊活を乗りきる大切なポイントです。

 

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たとえボディに問題がなくても妊娠できないケースはたくさんあります。逆に、ボディに問題があっても妊娠するケースもたくさんあります。

いったいその差は何なのか。

次回も引きつづきボディについて探っていきますが、その後マインド、スピリットへと進めていきます。