スピリチュアル体験を通して始めたカンボジア支援活動PART.21〜絵本やお菓子のプレゼントを通しての子供たちとのふれあい

日本人には当たり前の、「並ぶ」「お礼をいう」ことを、 ほとんどのカンボジア人はできないのが実態ですが、 ここの子供たちはちゃんと小さい子から順番に並んで、 手を合わせながら「オークン(ありがとう)」と言ってくれます。

NPO/ShienTokyoは2月8日から14日まで
カンボジア支援活動へ行ってまいりました。

今回はNGO/CEPの協力を得て、
子供にわかりやすく書かれた「仏陀の八正道の教え」の絵本を400冊持参しました。
カンボジアは仏教国ですから、なじみのある仏陀の教えから道徳を学んでもらうというプログラムです。

 

内戦で知識のある人々が虐殺されたために、
ほとんどの人たちが道徳を学ぶ機会がありません。

今の学校の先生は、お給料が普通の人より少ないため、
アルバイトを掛け持ちしながら教師をしている人ばかりで、
子供たちに細かい指導はできない状況は察することができます。

まずは、アンコールワットの近郊の村「IKTT・伝統の森」へ訪問。
以前にもご紹介しましたが、ここは日本人の森本喜久男氏が、
伝統の「クメール手織りシルク」のために作った村です。
ここには60名ほどの子供たちがいます。

その子供たちのために、地元のマーケットでお菓子を購入して、
皆で袋詰めしたものを、ひとりひとりに手渡していくという支援をさせていただきました。
ちょうど、いっしょに宿泊していたアメリカ人のテキスタイルデザイナーや、
この村に「水車発電機を作るプロジェクト」で来られていた大学の先生も参加して、
”お菓子袋”60個を完成しました。

日本人には当たり前の、「並ぶ」「お礼をいう」ことを、
ほとんどのカンボジア人はできないのが実態ですが、
ここの子供たちはちゃんと小さい子から順番に並んで、
手を合わせながら「オークン(ありがとう)」と言ってくれます。

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そして、このお菓子袋を嬉しそうに受け取ってくれます。
今回は絵本のプレゼントもあり、村の大人全員にも配りました。

村には、まだ文字を読めない大人たちもいます。

そんな理由で、字の読める子供に本を声に出して読んでもらいました。
カラーの絵が描かれた本はとてもわかりやすく、
手に取った大人も子供も目を輝かせていました。

教材などが少ないので、自分の本やノートを持てるのはとても嬉しいそうです。
毎回のカンボジア訪問でカンボジアの人たちの笑顔に触れると、
全てを失った彼らの笑顔を取り戻すことが
アジアの人たちの気づきになり、
本当の幸福について考えるきっかけを与えてくれていると実感します。
次回は、伝統の草木染研修について、お伝えしていきます。

 

《水谷千絵さんの記事一覧はこちら》
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