「見たいものがいつでもどこでも見られる!? 遠隔霊視開発コースへ行ってみた(後編)」

その時指導霊「M」の微笑む姿がふっと脳裏に浮かびました。これにはテリーさんもびっくりして、「あなたは指導霊とのコミュニケーションがよく取れたのね」とほめてくれました。

 

とにかく対象物の風景の中に自分を置くようにトライしました。

すると熱いエリアにいる自分を感じ、次に吹き荒れる風と、上へと上がっていく感じを受けました。しかしこの段階ではまだはっきりと映像が浮かんできません。そこで先ほどであった指導霊の「M」に、もっとはっきりと見せてくださいと頼んでみました。

すると映像ではなく脳内に彼の「三角の塔が立っている」との声が聞こえたのです。半信半疑のまま私はそれをノートに書き記しました。そして直後に塔の上に浮かぶ白い雲が見えました。それを最後にテリーさんから終了の声がかかりました。

先ほど同様にそれぞれが透視結果を報告していきます。誰もが先ほどよりも見えたと実感を得たようで、多くの人たちが封筒中身のカードに書いてある写真の一部を読み取っていました。庭園入口の門の画像を見てとった人や、電車が駅に止まっている場面を言い当てた人、全く何が書いてあるかわからなかったが使われている色はずばり当てた人など様々でした。

 

私はノートに書いてある通りに「熱いエリアで三角の塔がたっています。そしてその頭上には白い雲が漂っています」と答えました。

封筒を開けてみるとなんと2つのピラミッドが描いてあり、その上には雲が泳いでいたのです。その時指導霊「M」の微笑む姿がふっと脳裏に浮かびました。これにはテリーさんもびっくりして、「あなたは指導霊とのコミュニケーションがよく取れたのね」とほめてくれました。こうして私たちは「超能力」と「霊能力」を使い分けて遠隔透視をする基礎訓練を終えました。

あまりにも集中した私たちは一斉に腑抜けたようになり、テリーさんからティータイムの小休憩が出ました。私が席を立とうとすると隣に座っていた50代くらいのイギリス人女性でシャーリーさんと言う方が話しかけてきて、私の指導霊が彼女のところに来ているから「スピリチュアル・ドローイング(霊能力を使って絵を描くこと)」させて欲しいと仰って下さったのです。

私は喜んで彼女にお願いし、紅茶を飲みに外へ出ました。15分ほどして休憩室へ戻るとシャーリーさんが手招きをしています。隣に座ると私に一枚の絵を見せてくれました。

絵

 

この絵を見た時は「研ナオコさんに似ている女性だなぁ」と思いましたが、シャーリーさんは男性だと言います。それから数分私は彼の顔を見ていました。すると急に脳裏に中国の宮廷の風景が浮かびました。そして彼は去勢された男性「宦官」であり、宮廷に仕えていたのだとひらめいたのです。シャーリーさんにその話をすると、とても物静かで学者さんのような男性でいつも部屋の隅から周りに気を使っている執事のような人だったと言います。まさに当時の宦官そのものではありませんか。

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写真はイメージです

 

私は彼にメッセージを求めましたが彼は私に存在だけを知らせて欲しいとシャーリーさんに告げ、いつでも私を背後から守っているとだけ言って隠れてしまったそうです。私を陰から守ってくれるという安心感だけをくれました。

 

次に教室へ戻った私たちをテリーさんは二人ずつのペアに分けました。

私はシャーリーさんと組むことにしました。超能力と霊能力と両方を使って相手の性格とその人の家の間取りを読むように指示されます。シャーリーさんは私の性格をずばり当て、家の間取りもほぼ間違いなく読み取れました。
私も先ほどの宦官の指導霊に助けてくれるように頼み、シャーリーさんの透視を始めました。10分ほど思いつくことをすべて彼女に伝え、彼女の回答を待ちました。性格はほぼすべて当たっていること、彼女の家の間取りは大体あっていること、そして彼女には大切な男性がいること、などは当たったそうです。

しかし彼女が首をかしげたのは私が彼女の居間について話した内容でした。彼女の居間は全く私が言った風ではなかったそうですが、彼女にはほかの家で思い当たる場所があったのだそうです。なんでも私が言い当てた男性は恋人で同居はしていないのだそう。しかしお互いに頻繁に行き来をしていて、私が視た風景はその男性の居間そのものだったというのです。

そこへテリー先生がやって来たので今の話をしました。すると私はシャーリーさんの家に集中していたはずが、そこに有ったその男性のエネルギーに引っ張られて彼の家に行ってしまったのではないか、と先生は言います。対象物に完全に集中していないとほかのものが見えて混乱することがよくあると言います。

こうして集中しっぱなしの霊視訓練基礎コースは終わりました。まだまだたくさん修行しないと見たいものが見えるようにはなりそうもありません。今後も機会があればどんどんワークショップに参加したいと思います。

 

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