血圧と身体の関係 その3 ~血液中にクモの巣!?〜 * For オプティマムヘルス

肝臓は寝ることによって休むことが出来ます。 肝臓が疲れると、あらゆる手段を使って眠気を起こさせて眠らせようとします。

血液にクモの巣が?!

そんなくたびれ肝臓をお持ちのSさんの生きた血液を見ると、そこにはクモの巣のような物体が見えました。
これはフィブリンと呼ばれるたんぱく質の一種で、血液の中でまるでクモの巣のような網状をしています。
ケガなどで出血した際に出血口を網状に覆い、止血するためのものです。

又、毒蛇などに噛まれた際にもフィブリンは現れ、血液の流れを緩やかにすることで毒が身体中に回る事を防いでくれたりもします。
身体の機能って凄いですね。

 

Sさんの血液中にあるクモの巣の正体

ケガをしているわけでもなく、毒蛇に噛まれたわけでもないSさんの血液中に何故フィブリンが出ているのか?  について。
一概には言えませんが、健康な人であれば、肝臓は1分に1回全身の血液が通過している計算になります。

血圧の低い人であれば実際にはもっとゆっくりと血液が巡るので、肝臓が処理する血液の量は少なくなります。
逆に、血圧が上がるという事は、血液の流れのスピードが上がるので、肝臓は沢山の血液を通過させる事になります。

Sさんの肝臓にとって、多くの血液が短時間で回ってくることはかなりしんどいことです。
そこで身体はクモの糸のようなフィブリンを出して赤血球同士を繋ぎ合わせて、血球の流れを止めようとしていたのです。

これが、Sさんの血液中にあるクモの巣の正体でした。

 

肝臓が休みたいときは あらゆる手段を使って眠気を起こさせようとする

Sさんのような状況に陥っている方はそんなに珍しくありません。
症状としては、眠気、腰痛、めまい、立ちくらみ、貧血のような症状、血圧の不安定、肝機能の低下、便秘、肩こり、首こり、手足の冷え、目が見えにくくなる、すぐに怒ったり、面倒くさいと思うようになる。

shutterstock_114100054

肝臓は寝ることによって休むことが出来ます。
肝臓が疲れると、あらゆる手段を使って眠気を起こさせて眠らせようとします。

何故だか妙に眠い方は、睡眠不足以外にも要因があるかもしれません。
身体からのメッセージをしっかりと受け取って、休息が必要だと思われるときは、未来のためにも一度思い切ってお休みを取ってみてください。

きっと心にも身体にも、良い影響をもたらすと思います。

 

ブログ「~身体は魂(いのち)の乗り物~ Forオプティマムヘルス」はこちら

Kimi さんの記事一覧はこちら