〈生命はそれだけで尊く素晴らしい〉
このてんとう虫の写真は、通勤路で撮影したもの。
ガードレールの上を一生懸命歩いている姿が、なんだかとても私の心に響き、つい撮影してしまいました。
真摯に生きる生命はそれだけで尊くて素晴らしいと思います。
てんとう虫に限らず、地球上の多くの生命体は、「自分が幸せだ」とか「不幸だ」とかを考えることなく、ただ一生懸命生きていますよね。
自分に起きた不幸を嘆くのは、もしかしたら人間だけかもしれません。
でも、不幸だと思っていることが、本当に不幸かどうかはわかりません。
不幸だと思っていたことが、とても大きな幸運に結びつくこともあるのです。
〈不幸な出来事が幸いすることもある〉
例えば、私の亡くなった父は、幼いころ肘を脱臼したんですね。
そして昔の田舎の骨接ぎの先生は、なんと! 骨を逆向きに接いで戻してしまったんです。
だから私の父は、肘を曲げるとき、手の甲を上にすれば曲げられましたが、手のひらを見るような形で曲げることができなかったのです。
今だったら医療事故として訴えられるような案件ですよね。
恐ろしいです……
が、そのおかげで父は命拾いしました。
といいますのも、父は第二次世界大戦中、ちょうど兵役となる年頃だったんです。
でもその腕では鉄砲を担ぐことができないので、兵役に徴集はされましたが、戦闘訓練も受けなかったし、当然戦地に行くこともありませんでした。
国内で事務系(?)の仕事についていたそうです。
同年代の人の中には、戦地に行かされて亡くなった方も多かったと思います。
何が幸いするか、本当にわかりませんよね。
私が生まれて今ここにこうしているのも、田舎の骨接ぎの藪医者先生(失礼)のおかげ、ともいえるわけです。
〈強制リセットという考え方もできる〉
私はセッションでいろいろな方のご相談を受けますが、「不幸だ」とおっしゃられる多くの出来事は、決して「最終的な不幸」ではありません。
その後の展開で、もの凄い幸運に転換する……というケースは沢山あります。
会社をクビになったとか、離婚したとか、裏切られたとか……。
その時の辛さは、私も経験があるので分かります。
苦しい気持ちも、怒りも、嫌というほど分かります。
でもそれも、時と共に必ず過ぎ去っていきます。
その後、もっと良い仕事を見つけたり、もっと良い相手と出会ったり、ということも多くあります。
そして、ご相談を受けていると、「強制リセット」、つまり、その後の良い展開に備えるために、現状から無理やり追い出されたのでは……と感じるようなケースも非常に多いです。
だから、「今の不幸」に囚われずに、ぜひ前を向いていきましょう。
生きている限り、未来はあります。
いつも過去の「不幸」ばかり数えて恨みの中に生きていると、顔つきも悪くなりますし、何よりそういう恨みの波動が、さらなる恨みにつながる出来事を引き寄せてしまいます。
これは脅しではなくて、本当にそうです。
だから、「不幸だな」と感じる出来事が起こったら、「これは幸運につながるための転換点」ということを思い出してくださいね。
それは、単なるポジティブ思考ではなくて、本当にそうなのです。
自分にとってより良い未来を信じて、前を向いて進んでいきましょう。
菊山ひじり公式サイト(ヒーリングサロン ピアニシモ)
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