バッドエンドのシンデレラ ~自分の人生を否定する人たち~

「誰あなた? 私に同情してるのかなんなのか知らないけど、放っておいてよ! 私は同情されるのが大嫌いなのよ! 私は、所詮、継母にイジメられるだけの惨めな女なのよ! どんなにあがいたって無駄! そうやって、親切そうに現れてなんなのよ! そんなに良い人だと思われたいの? この偽善者! そうやって、私をそそのかして何か裏があるんでしょ! そんな手には引っ掛からないわよ! いい? 私の人生はもう終わってるの!」

今、このセリフを読んでいたあなたは、おそらく魔法使いの立場で「助けたくないな……」と思ったのではないでしょうか。
だって、善意で声をかけたのに魔法使いが悪人であるかのような言い方をされたら魔法使いだって助ける気が失せてしまいますよね。

それ以前に、おそらく魔法使いはシンデレラが日頃から前向きに生きているのを知っていたからこそチャンスをくれたのだと思います。
でも日頃から自分の人生を否定して、ふてくされていたら、もしかしたら魔法使いは声もかけてくれなかったかもしれません。

そうすると、シンデレラがどんなに美人であろうともチャンスは巡って来ません。
百歩譲ってお城の舞踏会まで辿りついたとしても「どうせ私なんか誰にも相手にされないんでしょ。声をかけてくれる人がいたとしても妥協か同情でしょ?」なんて言っていたらハッピーエンドにはなりません。
きっと王子様やその他の男性から「めんどくさい女性だな……」と思われて終わりです。

 

チャンスがあろうとなかろうと

チャンスがあろうとなかろうと、言霊のパワーは意識した方が良いです。
シンデレラが最初からネガティヴワードを言い続けていたら、ハッピーエンドにはならなかったと思います。

もちろんシンデレラは口だけ達者で後はまるでダメというわけではなかったと思います。
自分の言葉が自分の行動につながり、結果につながったのだと思います。

言葉と態度は深い関係があるのです。
眉間にしわを寄せて口をとがらせながら「私は幸せです」と言えないのです。

シンデレラは言葉に想いを乗せていたのだと思います。
そしてその言葉にリアリティが伴い、行動や断ち振る舞い、日頃の行いに影響力を持たせて来たのだと思います。
そうすることで本来の魅力を発揮することができたのです。

シンデレラというと、魔法使いが自発的に助けてくれて、元々美貌があったから王子様と結婚できたと思われがちですが、本当はそんなに単純な話ではないと思います。

そこに至るまでのプロセス、特に言霊の使い方が彼女をプリンセスにまで導いてくれたのだと思います。
繰り返しますが、言葉が病んでいたら、そもそも魔法使いに相手にされませんから。

シンデレラの結末は「末永く幸せに暮らしました」です。
でも、最初から幸せだったわけではなく、努力と根性だけで勝利を勝ち取ったわけでもありません。

もし、あなたがうっかり自己否定するような言葉を使ってしまっても「私の物語はまだ終わっていない!」「私の人生の結末は末永く幸せに暮らしました」なのだと思って下さい。
そして、日々のひとことひとことにプラスの想いを乗せて下さい。

助けてくれるのは魔法使いではないかもしれません。
別の何かかもしれません。
人ではないかもしれません。
でも、どちらにしても言葉の使い方次第で、ハッピーエンドにシフトチェンジできる可能性はグンとあがりますからね。

「絶対ですか?」「保証してくれますか?」と言わないで下さいね。
自分自身がどういう言葉を使いたいかをイメージして見て下さい。
そして、あなたらしいステキな言葉を紡いで下さい。

あなたの人生です。
あなたが決めて良いのです。

 

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