本気で考えるコミュニケーション論 ~普段から意識して習慣づけることで人生を劇的に変える方法~

問題解決そのものはできなくても、一緒に相談できる相手を探してあげたり、同席してあげるだけでも、人の心は大きく救われます。

要点をわかりやすく話す

コミュニケーションは言語コミュニケーションと非言語コミュニケーションがあります。
どちらもとても重要です。
だから、自分が相手に何を伝えたいのかはできるだけ明確にした方が良いです。

相手に自分の意図が伝わらなければコミュニケーションは成立しません。
そして、自分流の伝え方もあると思いますが、相手によって通じ方も大きく違って来ます。

「自分で何を言いたいのかまとめられないけど、察してよ!」という甘えは厳禁です。
自分がわからない話を理解して貰うのは、かなり難しいです。
逆の立場を考えればわかりますが、何を言っているかわからない人に長々と喋られてもウンザリするだけではありませんか。

話し上手、話下手の個人差は確かに大きいです。
ただ相手にわかって貰えるように意識するか否かだけでもコミュニケーションは大きく変わってきます。

「○×△……。ということで、よろしくね!」と自分の都合で一方的に、それでいて内容が理解できないような頼みごとをされて颯爽と去って行ったら困ってしまいますよね。
わかりづらかろうとなんだろうと、相手がどのくらい理解できているかを把握しながら話す意識をすれば、相手も何がわかって、わからないのかだけでも理解するゆとりができるのです。

 

空気を読む

場の空気を読むことも大事です。
いつも忙しい人や、いつも人の話を真剣に聴こうとしない人に対しては敢えて空気を壊して強引に意見することも大事なこともあります。

ただし基本的には話しやすい環境作りを意識した方が良いです。
たとえばトイレに行きたがっている人に長くなる話をしたら迷惑なだけで話になりません。
タバコが苦手な人の前でタバコを吸いながら話しかけられても相手が苦しむだけで話の内容どころではありません。

大好きな気になる異性(あるいは一部同性?)をデートに誘う時を思い浮かべて下さい。
どういう状況でいえば円滑にOKを貰えるかを一生懸命考えますよね。
どんな服でどんな髪型にすれば相手が喜んで自分に接してくれるかもそうですよね。

そこまで大袈裟ではなくても公私ともに場の空気を読む。
あるいはコントロールする意識をした方が良いです。

 

役に立たない助言はしない

愚痴を言われたり、悩み相談されたりしたときはまず、傾聴です。
「話だけなら聴くよ?」という言い方は少々上から目線なので言わない方が無難かもしれません。
余裕があれば相手のペースで話を聴いてあげて下さい。

求められていないのに助言をする必要はありません。
よほど混乱している人以外は、誰かに話をする前に自分なりにあれこれ一生懸命考えているものです。

誰でも思いつくような助言を連発されると、余計にストレスを与えてしまう場合があるので充分に気をつけて下さい。
実行可能、実現可能、低リスクで最悪、自分が全責任を背負ってあげても良いと思えるような名案だったら、勿体ぶらずに教えてあげた方が良いです。

相手が冷静さを失っていて、傾聴もして、それでも落ち着かず、自分も良い案を出してあげられなかった場合は「一緒に相談できる人を探そう。なんだったら一緒についていって立会ってあげるよ」と言えば、充分、気持ちは伝わると思います。

人は孤独を感じると本当に苦しいものです。
時には言葉ではなく態度で示して欲しいこともあります。
問題解決そのものはできなくても、一緒に相談できる相手を探してあげたり、同席してあげるだけでも、人の心は大きく救われます。

「あなたは孤独じゃない。私という味方がいるからね!」と伝えられれば人は生きる希望を見いだすことができるのです。

 

逃げて!

危険を感じたら逃げて下さい。
人生には絶対に深入りしない方が良いタイプの人間にも時として出会うことがあります。

関わると自分の心身が弱ってしまう。
あるいは時間やお金を奪われてしまうということもあると思います。

成功者だろうが、悩んでいる人だろうが、悪い人ではない人だろうが、関わることで自分の人生を脅かす存在と遭遇したら逃げて下さい。

「人を見捨ててはいけない」「人を見下してはいけない」「人を差別してはいけない」というのは、確かにその通りです。
しかし、自分の人生の脅威となる相手だったら話は別です。
倫理観、正義感、義務感も大事ですが、それは生きていればこその話です。

「アイツさえいなければ……」なんて悠長なことを言っている場合ではないことも結構あります。
責任問題よりも自分の生命を守る方が大事です。

 

WIN-WINであれ! HAPPY-HAPPYであれ!

コミュニケーションの理想形は双方の幸せです。
時には駆け引きや戦いもあります。
痛みを伴うこともあります。
しかし大切なのはその先に何を望むかです。
常に双方にとっての最善を考えて下さい。
それこそが、あなたの人生をより豊かにするコミュニケーションの極意なのです。

 

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