暑さ対策だけでなく冷え対策も
厳しい暑さが続いています。暑いと大量に汗もかきますし、体力を消耗しやすいのでキツイですよね。これからもっと暑くなると思うと憂うつになりそうです。
しかし夏は成長の季節だと言われています。太陽の光を浴びながら青々とした葉をしげらせ根を張る木や植物のように、私たち人間にとっても夏はエネルギッシュに心も身体も成長できる季節です。そんな時期に健康的に過ごせないと勿体ないですよね。
有意義に楽しく過ごせるよう体調管理を徹底しましょう。
特に夏は暑さと共に冷えにも注意が必要です。
これだけ暑いと、どこに行ってもエアコンで涼しくなっている所が多いです。
暑い屋外と冷えた屋内の温度差が激しいと自律神経のバランスを崩してしまいます。
足腰の冷えだけでなく、身体のダルさや肩こり、頭痛などの症状が出ることもあります。
体調だけでなくメンタルにも影響しますので、十分に気をつけてください。
最近では節電のために室温をそれほど下げていない所もありますが、長時間、室内にいることも多いでしょうし、職場など、自分で自由に温度を調整できない所もあります。
人それぞれ、体質も違いますからね。エアコンで身体を冷やし過ぎないよう、ある程度の注意は必要です。今回はエアコンによる冷え対策について、いくつかお話します。
頭が痛いときは首や肩を温めて
暑い夏でも頭痛が起こることがあります。頭痛の原因は様々で、気圧など対策が難しいものもあります。夏の頭痛は、暑さ対策や水分補給に加え、冷え対策をすることも大切です。
エアコンで身体が冷えてしまうと、首や肩回りの筋肉が収縮して血流が悪くなります。
そして体温調整する自律神経も乱れてしまうため、頭痛が起きてしまうのです。
また、暑い屋外と冷えた屋内を行ったり来たりすると、激しい温度差で頭痛が起きてしまうこともあります。
頭痛が起きた場合は首や肩を温めると痛みが和らぎます。
さらに、温めた箇所を軽く揉んだり、首や肩を優しく回したりして、筋肉の緊張をほぐしてあげると良いですよ。
冷え対策として、ストールやカーディガン、靴下などを用意しておくことをオススメします。
職場など、自分で自由に温度を調整できない所もありますし、頭痛がするときに役立つはずです。首や肩だけでなく、お腹や足首も温めてくださいね。必要に応じて、カイロを常備して、冷えやすいところに貼るのもオススメですよ。
頭痛がするときは決して無理をせず、静かな場所で休むようにしてくださいね。
生姜で内側からも冷え対策
暑いからといって、冷たいものばかりですと健康に良くありません。
温かいものを摂るようにして、身体を冷やさないようにしてください、
水分補給もできるだけ温かい飲み物を飲むようにしましょう。
オススメは生姜紅茶です。
生姜は冷えた身体を温めてくれる食べ物として最もポピュラーな食材です。
寒い冬になると、よく生姜商品が出回りますが、暑い夏もエアコンによる冷え対策として生姜をぜひ取り入れてくださいね。
同じお茶でも、緑茶は身体を冷やす作用がありますが、紅茶は身体を温めてくれる作用があります。また、紅茶は生姜と相性が良く、生姜の効果を更に高めてくれます。
温かい生姜紅茶を飲むことで身体を内側からポカポカ温めてくれ、血行不良を防いで冷えによるダメージも和らげてくれます。
また生姜と紅茶、どちらにも身保温作用、免疫力促進作用、殺菌作用などの効果もあります。
1日2~3杯ほど飲むことで冷えの症状がひどくなるのを防いでくれますよ。
カップ1杯の紅茶に対して、生姜10gくらい(親指大)を準備してください。
すりおろした生姜をガーゼで絞り、生姜汁にします。熱い紅茶に生姜汁を小さじ1~2杯入れて飲んでください。
生姜紅茶に入れる生姜は、可能であれば飲む直前にすりおろしてください。
その方が、生姜の風味が良く、生姜に含まれる健康成分も効率よく摂ることができるからです。
もちろん、忙しいときや外出先で飲みたいときは市販のチューブの生姜でもOKですよ。
さらに効果を高めたい場合は黒糖やハチミツを入れることをオススメします。
黒糖も紅茶同様、生姜の身体を温める作用をより一層高めてくれる食材です。
また、ビタミンやミネラルも十分に含まれています。
ハチミツは免疫力を高める効果や疲労回復作用が期待できます。
どちらも生姜紅茶の効果を高めてくれるだけでなく、生姜紅茶をより美味しくしてくれます。
生姜のピリっとした味がマイルドになって飲みやすくなりますので、お好みで入れてみてくださいね。
睡眠時はパジャマで冷え対策
家にいるときも冷え対策は必須ですよ。特に寝るときの冷え対策をしっかり行ってくださいね。
寝るときの冷え対策にオススメなのはパジャマです。
夏でも長袖長ズボンのパジャマが売っているのは冷え対策のためなのです。
蒸し暑くて眠れないこともありますので、どうしてもエアコンや扇風機をつけて眠ることになります。それはそれで体調を崩してしまいそうですが、熟睡するために体温を下げる必要があります。
睡眠が深くなるにつれ、身体の内部の温度(深部体温)が下がるようになっているのです。
夏、よく眠れないのは身体の温度が十分に下がっていかないことが原因だと言われています。そのため、長袖長ズボンのパジャマはエアコン対策、冷え対策に必要不可欠なのです。
例えば、エアコンの設定温度を低めにしておいて、長袖長ズボンのパジャマを着たり、布団をかけたりして調整する方法もあります。
もちろん、薄手のパジャマを着たり、ひんやりした寝具を活用したりして温度を高めに設定する方法でもOKです。
大切なのは無理や我慢をしないことです。節電や節約も大切ですが、そのために体調を崩すことがないようにしましょう。自分の寝心地の良い快適な方法を探してみてくださいね。
自分を労わってあげることを忘れずに
暑い夏は始まったばかりです。暑さだけでなく、エアコンによる冷えにも気をつけて、心身共に健やかに過ごすためにも、ぜひ今回ご紹介した冷え対策も取り入れてみてくださいね。
しっかり対策したとしても、体調を崩してしまうこともあります。
そのようなときは無理をせず、しっかり休んで自分自身を労わってあげてくださいね。
夏の暑さやエアコンの冷えに負けず、楽しい夏を過ごせますように。
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