体調管理とメンタルケア、どちらも大切
4月に新年度を迎え、あっという間に2か月が過ぎました。人それぞれ一生懸命に過ごされ、自分のペースを掴めるようになってきたと思います。ようやく新しい環境や生活リズムに慣れてきた頃でしょう。しかし油断は禁物です。慣れてきたからと言って無理をしないことです。
どれだけ気をつけていてもストレスは溜まっていきます。そうでなくても6月は梅雨入りで気候が不安定なため、体調やメンタルが不安定になりやすいです。いわゆる『梅雨だる』を起こしやすくなるため、引き続き自分の心と身体の声に耳を傾けながら過ごすことを心がけてください。
心と身体は繋がっています。漢方では『心身一如』(しんしんいちにょ)といって、心の状態と身体の状態は密接に関わっているとされています。身体の不調が心の不調に繋がることもあれば、心の不調から身体の不調に繋がることもあるのです。
必ずしも、身体に不調があると心が病んでしまうという訳ではありませんが、体調を崩しいやすい時期だからこそ、心と身体の繋がりを意識して、しっかり心のケアもしていきましょう。
誰もが多かれ少なかれストレスを感じていることは確かです。それを見ないふりして、忙しい日常に流されてしまうと、何かしらの影響が出てしまいます。自分自身が心地良く過ごすことが難しくなるばかりか、周囲の人へ知らぬ間にイライラをぶつけてしまうことになりかねません。
頑張ることは素晴らしいですが、心がイライラに支配されては辛いですよね。
できるだけ自分の心と身体が心地良い状態でいられるように、しっかりケアしていきましょうね。
心も身体も温かい湯船で浄化する
体調やメンタルが不安定なときこそ、お風呂にゆっくり入る時間を作ることをお勧めします。
お風呂は決して身体を綺麗にすることだけが目的ではありません。お風呂に入ることで心と身体を浄化することができるのです。疲れだけでなく、心配事や不安を次の日に引きずらないためにも、お風呂にゆっくり入って自分自身を労わってあげてください。
体調やメンタルが不安定なときほど、何をするにも面倒に感じてまいますよね。
そういうときのお風呂って、面倒に感じてしまい、シャワーで簡単に済ませがちです。
しかし、そういうときこそ湯船に浸かって身体を温めると、心も身体もリフレッシュできますし、疲れが癒されるだけでなく気持ちも楽になりますよ。
特に寝る前にぬるめのお風呂(38℃から40℃くらい)に15分ほど入ることで、副交感神経(休息・リラックスモード)を優位にすることができます。気持ちが落ち着くだけでなく、よく眠れるようになるので、一日の終わりに自分のために湯船に浸かる時間を作ってあげてくださいね。
面倒だと思っても、入ってしまえば「入って良かった」と思うはずですよ。
お湯に浸かっている時間は読書したり音楽を聞いたりしてするのも良いですが、よりリラックス効果を高めたいなら、何もせず「無」になって頭や耳も休ませてあげてください。
忙しいときやストレスを感じているときほど、頭を空っぽにする時間を持つことが大切です。
のぼせないよう気をつけて、「無」の時間を楽しみながら、心と身体を浄化してくださいね。
よりお風呂の浄化効果を高めたいときは、塩風呂がお勧めです。ストレスが強いときや、悪い気を受けてしまったときは、湯船に天然塩(大さじ2杯)と清酒(100CCほど)を入れて入浴してください。
もしくはお好きな香りのバスソルトなどの入浴剤もお風呂の浄化効果を高めてくれます。
香りの刺激が脳に届くまでの時間は0.2秒以下と言われているほど早いです。
先ほどの天然塩にアロマオイルを混ぜて入っても良いですし、市販のバスソルトや入浴剤でもOKです。自分の好きな香りこそ、癒し効果が高いため、自分の直感で香りを選んでみてくださいね。
身体だけでなくメンタルにも良い食材を選んで
疲れやストレスを感じているとき、美味しいものをたくさん食べたいと思うかもしれません。
しかし梅雨の時期は胃腸の調子を崩しやすいため、注意が必要です。『梅雨だる』を防いで健やかに過ごすために普段の食生活を整えることを心がけましょう。
これから蒸し暑くなっていきます。アイスクリームやジュース、ビールなど冷たいものが美味しい時期ではありますが、胃腸を弱らせる冷たいものや甘いものはできるだけ避けるようにしてください。
梅雨の時期は体内に余分な水分が溜まることで『梅雨だる』に繋がります。だからといって、水分を取らなくても良いということではなく、適度に汗で水分を流すよう心がけてください。
また、ネギや生姜などの発汗を促す食材や、納豆やハマグリ、ハトムギなどの利尿作用のある食材など、体内に水分をためない食材を選んで食生活に取り入れるようにしましょう。
そして身体だけでなく、メンタルに良い食材を積極的に取り入れましょう。
カルシウム、ビタミンDはメンタルが安定する栄養素だと言われています。
小松菜、ひじき、いわし、しらすなどがお勧めです。
さらに、『幸せホルモン』とも呼ばれるセロトニンの原料となる、トリプトファンが豊富に含まれているバナナがお勧めです。バナナには癒し効果や安眠効果があると言われています。
バナナは胃腸にも優しいのでお勧めですよ。
食生活を整えることで、身体だけでなくメンタルの調子も整えることができます。
自分の心と身体を健やかに保つためにも、できることから取り入れてみてください。
梅雨の時期は、体調やメンタルが不安定になりやすいですが、余分な湿気である『湿邪』だけでなく、余計なストレスはその都度解消しながら、健やかにお過ごしくださいね。
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