酸っぱくて美味しい! 梅干しを食べて夏の疲れを吹き飛ばせ!

梅干しの食べ過ぎは塩分の摂り過ぎになってしまうので、1日3個までにしましょう。 梅干を食べて、元気に夏を乗り切って下さいね!

夏バテしていませんか!?

8月も半分ほど過ぎていきました。相変わらず日差しギラギラして暑い日が続いています。
そんな中、仕事したり、勉強したり、遊びに行ったりして、充実した夏を満喫されたのではと思います。もしかすると、気が付いたらグッタリしていたりして!?

せっかくリフレッシュしようと思っていたのに、仕事の疲れで休みの日にグッタリしてしまったとか、遊び疲れて仕事に行くのがツライなんてことになってしまったら、困ってしまいますよね。そうでなくても暑さで疲れやすいのですからね。

というわけで、今回は夏の疲れに効果的な『梅干し』についてお話しします。『梅はその日の難逃れ』、『梅は三毒を断つ』ということわざがあるほど、身体に良い食べ物です。梅干しは夏バテに効果的な成分が含まれているだけでなく、手に入りやすく、調理不要で手軽に食べられますので、夏バテ気味の方にとてもおススメの食材です。

梅干しというと、おにぎりや「日の丸弁当」など、ごはんのお供の定番というイメージが真っ先に浮かんでくるかもしれません。美しい梅の花を思い出す方もいらっしゃるかもしれませんね。
あと、お酒がお好きな方でしたら、梅酒や梅干しサワーなんかも思い浮かぶかも!?

昔からある食べ物で、あって当たり前のようなものですが、あまり梅干しについて知らないかもしれません。よっぽど梅干しが好きでマニアになったら話は別ですが!?

というわけで、いつも身近な梅干しについて、一緒に勉強しましょう。

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梅干しの歴史

昔から日本食に欠かせない食材として愛されてきました。そんな日本独自のイメージが強い梅ですが、実は中国が原産だという話があります。

今から2000年前に書かれた中国最古の薬物学書『神農本草経』には、すでに「梅」の効能が伝えられているそうです。

梅の木は3世紀の終わり頃、日本に持ち込まれたと言われています。百済(くだら)の帰化人である王仁(わに)が持ち込んだという説や、欽明天皇(531年即位)の大和時代に中国・呉の高僧が持ち込んだという説があります。

このように中国から伝えられた梅ですが、奈良時代には、あんず、柿、桃、梨などと同じように、加工して生菓子として食べていたと言われています。そして、梅の効能を知るようになり、梅の塩漬けを保存食、食薬品として用いるようになったようです。

平安時代の中期に、梅干の原型ともいえる梅の塩漬けが「梅干し」として初めて書物に記されたようです。日本最古の医薬書『医心方(いしんぽう)』に梅干しの効能が記されているそうです。

また、村上天皇(在位946〜967年)が疫病にかかった時、梅干と昆布を入れたお茶で回復したという記録もあるそうです。これが元旦に飲む縁起物として受け継がれている「大福茶」の起源と言われています。

鎌倉時代の『世俗立要集』という文献には、「梅干ハ僧家ノ肴」と記されています。つまり、梅干しはお坊さんの酒のさかなとして食されていたのです。やがて、この風潮は武家の食膳にも広がり、武士の出陣の際には必ず梅干を食べて縁起をかついでいたと言われています。

梅干しは、江戸時代に入ると貴族だけでなく、庶民の食卓にも上るようになり、町中では梅干しが売られるようになります。冬が近づく頃、声をあげながら町中を売り歩く梅干し売りの姿は『冬を告げる風物詩』となっていたそうです。

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梅干しで夏の疲れを解消!

夏の疲れを癒してくれる梅干しの効能についてお話しします。梅干は調理不要で手軽に食べられます。梅干しが苦手だという方もいらっしゃるかもしれませんが、これを機にぜひチャレンジしてみて下さいね。

①夏の疲れに効果的
梅干しに含まれているクエン酸には疲労の原因となる乳酸を抑える働きがあります。また、リンゴ酸、コハク酸なども含んでいます。これらは夏バテの原因になる疲労を回復する効果が高く、疲れの予防、健康保持にも効果的です。夏バテしている方、夏バテ予防をしたい方に梅干しはとてもおススメです。

②塩分補給に最適
夏は暑くてたくさん汗をかくので、梅干しは塩分補給にも最適です。日本人は昔からお弁当に梅干しを入れる習慣がありました。昔のお弁当のイメージと言うと「日の丸弁当」が浮かぶほどです。
これは肉体労働中心だった昔において、塩分補給がとても重要視されていた影響もあるのです。
お弁当やおにぎりの痛みを防ぐ効果もあるので、一石二鳥ですね。

③クエン酸で女子力アップ!
梅干しに含まれるクエン酸は、女子力をアップしてくれる様々な効果があります。まず、夏の肌ダメージを防いでくれます。クエン酸は血液をサラサラにしてくれるので、肌荒れやシミやシワが、目の下のクマなど、血行不良による肌トラブルを防いでくれるのです。また、食事をすることによる血糖値の上昇なども妨げるので、ダイエットにも効果的です。

 

梅干を食べる際の注意点!

手軽に健康効果を得られる梅干しではありますが、たくさん食べれば良いというわけではありません。梅干しの食べ過ぎは塩分の摂り過ぎになってしまうので、1日3個までにしましょう。
梅干を食べて、元気に夏を乗り切って下さいね!

 

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