とにかく、ネガティブなことを考える隙を自分に作らないようにするのです。夢中になれる「新しい何か」でポジティブな体験を積み重ね、ポジティブな記憶を新たに作っていくことで、ネガティブな記憶に上書きしていくのです。そうすることでネガティブな記憶を忘れていきましょう。
ただし、注意点があります。現時点で、うつ病と診断されている方にはお勧めしません。
また、病名は無くても「新しい何か」をしようとして具合が悪くなってしまったり、精神的に参ってしまったりするような場合は信頼できる専門家に相談して下さい。
無理に「～しなければならない」と思いこんでしまうタイプの方は、無理強いすると余計に疲れてしまいます。あくまでも「新しい何か」とは、プラスの感情が出て来ることをすることが望ましいです。
ポジティブな発言を心がける
行動だけでなく、発言にも気をつけて下さい。人間はネガティブな記憶を経験すると、 ネガティブな発言が多くなります。ネガティブな発言は自己否定につながります。また、自分だけでなく、他者に対してもネガティブな発言（悪口や嫌味など）を言うことが多くなるのです。
このネガティブな発言によって、ネガティブな記憶がより強く定着してしまうのです。それだけでなく、ネガティブは更なるネガティブを引き寄せ、余計に心の闇が深まってしまうのです。
また、ネガティブは伝染します。ネガティブな発言ばかりしていると周囲をネガティブにします。
それを防ぐためには、ポジティブな発言をすることを心がけましょう。
ポジティブな発言をすることで自己肯定感が高まります。自分自身をかけがえのない大切な存在だと思えるポジティブな状態を保つことで、ポジティブな感情をネガティブな感情に上書きできるようになっていきます。ネガティブな言葉を避け、ポジティブな言葉を口に出す習慣を心がけましょう。そうすることで、あなただけでなく、周りの人もポジティブな感情を持つことが出来ます。
お互いがポジティブな発言をすることでポジティブな会話が生まれます。ポジティブな会話をすることでポジティブな記憶が増え、ネガティブな記憶が薄れてくるのです。ぜひ心がけてみて下さい。
心と身体を大切に！
漢方では『心身一如』（しんしんいちにょ）といって、心の状態と身体の状態は密接に関わっているとされています。身体の不調が心の不調に繋がってしまったり、心の不調から身体の不調に繋がってしまったりすることもあるのです。心身が疲れやすい時期だからこそ、ストレスをため込まないように気をつけて下さいね。
これから梅雨がやってきます。雨ばかり降ってジメジメする季節になっていきますが、心までジメジメしてしまったら、疲れ切ってしまいます。
どうか、ストレスをため込まないよう、あなたの中に入り込んでしまったネガティブに心を支配されないよう、ご注意ください。もちろん、体調管理も忘れずに！
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