アフター・ザ・ハロウィン ~悪霊に取り憑かれた若者たち~

今年(2015)もハロウィンが終わってみると、悪い話で盛り上がっています。特に渋谷辺りではマナー違反者が大量出没していたそうです……。

私はハロウィンが大好き!

私はハロウィンが大好きです。「何が好きなの?」と言われても返答に困るのですが、あの世界観がたまらなく好きなのです。1年の間には色々なイベントがありますが、あの独特な世界観はあまりありませんよね。何と言ってもオバケを前面に押し出してくるわけですから! 私は今年もハロウィンの時期はとても幸せな気持ちになりました。

 

ハロウィンについて復習しましょう!

ハロウィンは、ケルト人の文化です。元々は『収穫祭』のイベントです。それに「この世とあの世の門が開く」という設定が加わって日本で言う『お盆』のような要素も加わりました。その際にあの世から悪霊もやってきてしまうので、悪霊を怖がらせて追い返すために仮装(恐ろしい姿)をするようになったのです。時々、スーパーマンやスパイダーマンのコスプレをしている人もいるようです。微妙に何か違う気もしますが悪霊を追い返すのが目的であればスーパーヒーローのコスチュームをまとっても、あながち間違いではないのかもしれません。

最近ではアメリカナイズされたハロウィンのイメージが定着していますよね。文化は異なる文化の人たちや土地に伝わると、行く先々でマイナーチェンジを繰り返していくものです。それを専門用語で『文化変容』と言います。だから、同じネーミングのイベントでも国によって若干違ったりするのです。

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悪霊に取り憑かれた若者たち!

残念ながら、近年の日本のハロウィンは危険なイベントになりつつあります。もちろん、それは一部の人たちだけで、みんながハロウィンに悪いことをしているわけではありません。

今年(2015)もハロウィンが終わってみると、悪い話で盛り上がっています。特に渋谷辺りではマナー違反者が大量出没していたそうです。コスプレ集団が騒ぎまくって、道端に堂々とゴミを捨てていく若者がたくさんいたそうです。ビールの空き缶、ペットボトルや食べ終わったお菓子、コンビニの袋。何故か、鞄や脱ぎ捨てられたジーンズまでもが捨てられていると言う不可解な現実。

ハロウィンはお祭り行事なのでもちろんエンジョイして構いません。しかし、無礼講が許される日ではないので、その辺を勘違いすると、とんでもない事態になってしまいます。

ハロウィンという文化を“商業的”に定着させれば確かに、経済効果はグンと上がると思います。現に私も、ハロウィングッズを見かけるたびに、何かしら買ってしまっているほどですから。

しかし、物やサービスを打ってたくさんのお金が動けば、それがハロウィンだと言う見方が定着してしまうと、ハロウィンという存在そのものが、やらない方が良いイベントになってしまいます。

コスプレ集団が狂ったように叫びながら、ゴミを撒き散らしていく姿。想像しただけで怖いです。しかも、子供ではなく、それをやっているのは大人(若者)です。理性も知性も無くなってしまっているのです。まるで、ゾンビと化した人間たちが集団で街を徘徊して人類に脅威をもたらしているような、バイオハザードのような印象さえ受けます。

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ハロウィンは悪霊がこの世にやってくる日だと言うことを思い出して下さい。黙っていれば悪霊に取りつかれないかもしれないのに、ハロウィンをすることで悪霊に取りつかれたような所業をするって、どう考えても変ですよね。ハロウィンは悪霊を歓迎する日ではありません。来年もハロウィンを楽しみたいのであれば、絶対にそれは忘れないで欲しいです。

それらのせいで「ハロウィンとか言って盛り上がっている人たちは頭が悪い!」という声もたくさん耳にします。私もハロウィンとか言って盛り上がっている一人なので、何ともいたたまれない気持ちでいっぱいです。

ハロウィンが「やらない方が良い日」と思われてしまったら、ケルトの方々にも本当に申し訳ないです。海外からやって来た文化を受け入れるかどうかは別にしても、わざわざ質を落とす必要などありません。文化変容させるなら、プラスの方向に進化をさせたいです。