【天秤座編1】モッくまくんのはれんちギリシャ神話分析 ~世界という鏡に自分を映す~

天秤座

こんにちは! 占星術家の木星です。
牡羊座から乙女座までで、
自分らしさ = 個性
を確立したわたし達。

その個性を、世の中にお披露目する
時期にあたる天秤座は、いったいどんな
神話を持っているのでしょうか。

さっそく行ってみましょう♪

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正義の女神アストライア

【黄金の時代】
世界がゼウスの父、クロノスに治められて
いたころは、「黄金の時代」と呼ばれ
生き物たちは老いを知らず
憂いも苦労もなく、
すべて満たされていました。

【銀の時代】
ところが大地の女神デーメーテールの
嘆きによって、冬が生まれ……。
「銀の時代」へと突入します。
人々は汗水たらして労働し、
やがて互いの物を横取りしようと
争いが生まれました。

それまで人間とともに
地上で暮らしてきた神々は
次第に嫌気がさし……
一人またひとりと天へと
還って行きました。

けれど人々は決して殺人だけは
犯さなかったため、
正義の女神アストライアと
その妹、慈悲の女神アイドスは
地上に残って人々を導きました。

争った二人の人間をはかりに
乗せると、正しき者の乗った
皿は上がり、悪しき者の乗った皿は
下がったと言います。

天秤座

【ブロンズの時代】
けれど青銅(ブロンズ)の時代へ入ると
人々は次第に親兄弟でも憎み合い、
互いに殺しうようになっていきます。

【英雄の時代】
つづく英雄の時代では、神々を敬う
者達があらわれ、いくぶん世の中は
マシになったが……。

【鉄の時代】
鉄の時代に突入すると、
人々はさらに堕落し
武器を持って集団で争う
戦争が生まれました。

ついにアストライアは
人間を見限り、
天上へ還ってしまったと言います。

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天秤座

モッくま
「ふーむ。
アストライアは正義の審判なんですね。

スピリチュアルを深く知ると
『善も悪もない』というところに
行き着くと思うのですが……。

天秤座はそのあたり、ばっさり行くんですね」

木星
「何事も象徴として読む。これが
神話分析の鉄則よ~。

あなたの言う通り、
ここで取り上げるべくは
『善悪』じゃない。
『善悪』すらも、単なる象徴。
一つのテーマをイメージで教えて
くれているにすぎないわ」

モッくま
「ほう。と言いますと?」

木星
「天秤座の物語は、他の神話と
いくぶん色が違う。
主役は、神でも人でもなく
ある意味では『時代』なのよ」

モッくま
「主役は『時代』?
黄金の時代とか
ブロンズの時代とか、
この時代たちですか?」

木星
「そう。つまりね。
『モッくまくんの星のレッスン』
の中でも取り上げているけれど
天秤座は、
『今に至るまでに、どれほど
自分を生きたか』によって、
自分の生きている世の中が
まったく変わるサイン」

モッくま
「ふむ。
『人間の成長ストーリー』として
12星座を見れば。
天秤座では
牡羊座から乙女座までを
通過し、『個人の個性』が確立
しているはずですもんね。

過去に通った自分探しの旅を
どのくらいウソいつわりなくやりきったかで
『自分の外』つまり社会で出会う人たちの
成熟度が、まったく違う……
と言うこと。
これが天秤座の特徴でしたよね。

なるほど、
その辺りがギリシャ神話では
『5つの時代』としてあらわれて
いるんですね」

木星
「そういうこと。
天秤座のあなたが、社会に出た時。
その社会が【黄金の時代】に映るのか、
はたまた【鉄の時代】に映るのかは
自分次第。

あなたが自分の太陽(自己表現の欲求)に
正直に生ききったか、それ次第と
言うこと」

モッくま
「しかしですね、木星さん。
大変、言いづらいのですが、
西洋占星術を学ばれた
方からこんなお便りもきてますよ?

『天秤座って、自分があるんでしょうか~』」

木星
「ずいぶんストレートねw
まあ、確かにちょいちょい聞くけどね。

天秤座って『人からどう見えるか』ばかりが
大事に見える。自分はあるの?

合わせ上手なだけに、本音が見えない

などなど。
この辺り、実はすごく大事なポイントだから。
次回、あらためて掘り下げてゆきましょ☆」

モッくま
「自分の生まれた瞬間の星が、
天秤座にあるかをチェックしたい人は
こちら~
http://moccuma.net/wp-content/plugins/horoscope/
まったね~!」

 

著:占星術家・木星
神話の絵:eARTh yukiyo

 

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