【獅子座編3】モッくまくんのはれんちギリシャ神話分析 ~母の毒を持ち歩く子ども。獅子座の痛みと愛~

獅子座

占星術家・セラピストの木星です。

12星座神話のクライマックス、獅子座編。
(個人的な感覚ねw)
いよいよラストの章です。

水と火の接合点、

魚座と牡羊座
かに座と獅子座
さそり座と射手座

は、共通のテーマが
毎回現れるんですよね~。
皆さん覚えているかしら。

「愛を前提に生きなさい」

と言うアレ。
牡羊座の章でお伝えしましたよね。

今回も重複になりますが
同テーマで獅子座神話を
締めくくっていきましょう~。

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英雄ヘラクレス

難業をやり遂げ
やっと罪をあがなうことが出来た
ヘラクレス。

新しい妻をめとり
二人で旅をしている途中、
半人半馬の野蛮な種族
ケンタウロスに遭遇します。

二人はケンタウロスの罠にはまり
危うく妻の操を奪われそうになりますが……。

ヘラクレスは咄嗟に猛毒ヒドラの血を
塗った矢で、ケンタウロスを射ち殺し
妻を守ります。

獅子座

ところがケンタウロスは死に際に
ヘラクレスの妻に耳打ちをします。

「夫の気持ちが別の女に移ったら。
このオレの血をヤツの下着に塗るがいい。
心を取り戻せるだろう」

本当はケンタウロスの血は
愛の媚薬などではなく
既にヒドラの猛毒に侵されていたのですが……。

妻は言われるままケンタウロスの血を
隠し持ち、
やがてヘラクレスがとある国の
姫を妾にすると、
その血をヘラクレスの下着に塗りました。

下着を身に着けたヘラクレス。
たちまち全身はただれ
激痛にもだえて苦しみ……。

痛みに耐えかねたヘラクレスは
自ら火葬場に身を投じ、
命を絶ったと言います。
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獅子座

モッくま
「友達や師匠を死なせた
猛毒を、凝りもせず携帯し
自分もウッカリ死んじゃった
あんぽんたん男子の話ですね」

木 星
「言い方w」

モッくま
「毒の話だけにドク持たせてみました」

木 星
「でもね。この神話はわたしから見ると
とても痛ましい。

魚座(卵)の存在を
知らないまま飛び出した
牡羊座(精子)が行き着いた先。
それが

母の毒を持ち歩く子ども = 獅子座

ヘラクレスはおろかだから毒を
『手放さなかった』のではなく
『手放せなかった』のよ。

ヒドラの血は母だから」

モッくま
「ヒドラの血は母……
なんだかグッとみぞおちに来ます……」

木 星
「ヘラクレスは多くの英雄譚(えいゆうたん)を
残したけれど、
その光に付きまとって離れない逸話。

それが狂気とあやまち。

その背後にあるのは邪悪な『蛇』の存在ね」

モッくま
「最高女神ヘーラー『母』に
愛されなかった子、ヘラクレスが
孤独感から抱き続けた闇がある。
そう言うことですか?」

木 星
「ここで言う『母』とは、実際の
お母さんではなく。
自分の背後にある大きな『母体』としての
エネルギー。
つまりかに座。

牡羊座の章を思い出して。
牡羊座は精子のエネルギー。
つまり男子一本勝負でこの世に飛び出した。

自分の半身、最愛の女性(卵・魚座)を求めて。

この、『愛が無い』を前提に生きる火の星座は
獅子座が最も悲哀に満ちている。何故なら

『母体・地球』に愛されなかった

と言う無意識の前提のもとに
自己表現という大役を全うしようとするから」

モッくま
「なんか、あんぽんたんなんて
言って悪かったです」

木 星
「いいえ、あなたの言う通り。
獅子座はあんぽんたんなのよ」

モッくま
「え」

木 星
「いや、あんぽんたんは
獅子座に天体がある人だけじゃない。

人類全てに『獅子座の質』はあるし
自らの『獅子座』を生きることは
すべての人生に訪れるステージ。

だから人類みんな、あんぽんたんなの」

モッくま
「これほどリピートされるなら
もっと他の言葉を選んでおけば
よかったです……」

木 星
「でもね。
『愛に無知な時代』はもう終わった」

モッくま
「はい、そうでした。
牡羊座の章で取り上げた
『新時代の幕開け』が
既に起こってますものね」

木 星
「そう。
男(意志)が女(ハート)を知らないまま、
世界に踊り出す時代は終わりを告げて
わたし達のたましいはもう、
最高女神の愛を信じてる」

モッくま
「そうですよね。ぼくらは
最高女神ヘーラーに、母なる存在に
愛されている」

木 星
「獅子座に天体が多くある人はね。
つい古代からの獅子座のパターンにハマって
その愛を
時に忘れてしまうかもしれない。

『孤独』と『存在のむなしさ』に
囚われてしまうかもしれない」

モッくま
「でもその度に、
ぼくらは愛されていることを思い出す」

木 星
「背後の愛に繋がり直し、
生きたなら。
人生を通して訪れる様々な難題は
かけがえのないチャレンジに変わる。

どんな難題も修行ではなく、
地球上の、最高にエキサイティングな
冒険に変わっていくの」

モッくま
「ぼくらが、
そして獅子座のみんなが
忘れちゃいけない大切な宇宙の真実……」

木 星
「以上! 獅子座神話の分析でした。
個人的な星配置もあり、わたくし感無量。
もうここで終わってもいい?」

モッくま
「乙女座以降の星座さんたちのクレーム、
一手にお引き受けいただけるなら」

木 星
「ケチ」

モッくま
「自分のホロスコープを
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ぼくが先生を務める、
魔法の占星術テキスト『モッくまくんの星のレッスン』
もよろしくね!」

木 星
「では次回は、乙女座神話でお会いしましょう~」

 

著:占星術家・木星
神話の絵:eARTh yukiyo

 

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