本気な菌活シリーズ 7〜炭水化物について

デンプンは、ブドウ糖がいくつかくっついた形で「多糖類」です。 人の小腸は単糖類しか吸収出来ない形になっています。

◎なんとなくの炭水化物

「炭水化物」と聞いて何をご想像されますか?
「ご飯とか、芋とか、そういうのに入っている、エネルギーにもなるし脂肪にもなる栄養」でしょうか?

デンプン、というと一番解りやすいかもしれませんね。
もちろん「そんな単純なモノじゃない」という方もおられるかと思います。
今回は炭水化物の基本的な話と、炭水化物がどのように人体に吸収されるかを書かせて頂きます。

 

◎炭水化物=糖質+食物繊維

炭水化物を細かい言い方で書きますと、炭素・水素・酸素を含む有機化合物の事です。
この分類でいきますと、野菜も炭水化物で出来ています。
あまりこのような分類の方法は一般的でないので、我々は栄養学的な部分で扱っている「糖質+食物繊維」の部分を主に使います。
炭水化物には食物繊維も含まれています。
例えば食品表示で、炭水化物100g、食物繊維10gと書いてありましたら、残りは糖質で90gです。
ダイエットや血糖値なんかで重要なのはこの「糖質」ですね。
炭水化物がそのまま全部糖として吸収されて、血糖や脂肪になるわけでありません。
菌活をマジでやる方には、是非この辺り覚えて頂きたいところです。
よく問題にされるのは炭水化物というよりも、「炭水化物の中の糖質」になってきます。

 

◎糖質は糖類に分類される

糖質は様々な糖類の総称です。
その糖類は大きく別けて「単糖類・多糖類」という分類があります。
簡単に書かせて頂きますと、単糖というのは糖という性質を持てる最小単位。
これ以上分解すると、ただのバラバラの分子になります。
多糖類は、単糖類がくっついたモノです。
2つくっついたものを2糖類、と言ったりします。
例えば、ブドウ糖はグルコースと呼ばれ「単糖」です。
デンプンは、ブドウ糖がいくつかくっついた形で「多糖類」です。
人の小腸は単糖類しか吸収出来ない形になっています。
なので、当然デンプンは吸収されないのです。
しかし、このデンプンは人体の分解酵素によって単糖類まで分解されるので、吸収する事が出来ます。

今回はとりあえず「炭水化物といっても色々ある」という事だけお伝えさせて頂きます。
次回は、糖質がどのように人体に吸収されるか、糖類別にお伝えさせて頂きます。

 

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