一宮千桃のセンスアップ☆シネマレビューPART.307「キングダム 魂の決戦」

待ってました! 今回は六国との
国家存亡を賭けての大決戦!

このシリーズも5作目か。毎回楽しみにしているが、2019年の第1作目から7年。
原作はまだ終わってないし、これは山崎賢人のライフワークになりそう・・・。

前作で王騎将軍が亡くなって怒涛の展開で感動の嵐だったけど、今回は序章の感じ。
秦国が、手を組んだ六国(合従軍)と戦うという話だ。で、今回この六国を率いる
それぞれの大将がいて、それぞれの得意技があってと、なのでその六国を説明してる
間に映画は終わってしまう。そして続く。なのです。ま、しかたないよね。

とにかく六国とも曲者揃いだから。というわけで、今回山崎賢人の出番も少なくて
えっ主演? と正直思ってしまった。でも、もちろん信はどこまでもカッコよくて
見せ場も短いながらあります。しかし、なにか、日本の芸能界の新旧勢ぞろいで本気の コスプレやってるって感は否めなかったな。

  

怒涛の音楽と戦いシーンに心臓が
跳ね、血が滾る大コーフン!! 

さて、お話を少し。王騎が亡くなってから3年。信は千人将に昇格。秦国の王は宮女
との間に子も出来精神的に落ち着いていた。しかし王騎を倒した趙の宰相、李牧の
策略で秦以外のすべての国が手を組み秦に攻め入ってきたのだ。秦国は20万の軍力。
一方合従軍は50万! 国家存亡の危機に信は立ち向かう!  

一人対多勢のパターン多いね。絶対ムリでしょって状況を逆転しちゃう。パターンは
わかってるけど、どれだけ曲者らと死闘を凄絶に繰り広げるかが醍醐味だ。
今回も不気味な大将ばっかの中で機転を利かせ活躍する信。戦いのシーンに劇的な
音楽がかかり、否が応でも心臓ドクドク盛り上がる。熱く血が滾る、興奮して手に汗
握る映像体験ができる。とにかく、お尻が浮き上がる感じ。合戦に「おおー!!」と自分も
参戦してる気持ちになるのだ。これは、貴重な体験。暑い夏にぴったりで楽しめる
娯楽作の仕上がりだ。何も、考えず夢中になれる。できたら続く・・・でなく
4時間でもいいから全部観たかった! 

しかし、日本映画界は漫画の原作を大金をかけ実写化しそれを大ヒットに導くというジャンルを
完成させたな。それはそれで面白いから歓迎だけど、ふと、立ち止まってしまう。これで
いいのかな? と。でも、誰も歩みを止めることはできないのだ。
だって、続きを期待して「早く観たい!」という気持ちは次を観るまで残り続けるのだから。
欲望は限りない・・・。秦の始皇帝も中華統一を果たすまで走り続けるしかなかったんだろうな。

 

全国東宝系にて公開中

監督 佐藤信介 
原作・脚本 原泰久 
脚本 黒岩勉

出演
山﨑賢人
吉沢亮 橋本環奈
志尊淳 神尾楓珠 結木滉星 三吉彩花 山下美月/蒔田彩珠
山田裕貴/坂口憲二/豊川悦司/斎藤工
小栗旬 ほか
※134分

ⓒ原泰久/集英社 ⓒ2026映画「キングダム」製作委員会