恐るべきPFAS汚染に声をあげよう!
立ち向かう女性たちの雄々しさに感動!!
PFAS……聞いたことがなかった。3年前までは。私は農園を借りて週末に畑仕事に精をだしているのだが、農園の近くにダイキン工業があり、そこから流されたPFASが地下水を汚染。かなり離れた東淀川の瑞光寺の手水から高濃度のPFASが検出されたということを知った。いや、その農園で撒いてる水って地下水なんだけどっ。私はすぐに貸主のJAに電話。地下水の濃度を調べてくれるように依頼。しかし、なかなか調べてくれず知り合いのつてで共産党の議員さんにお願いした。水と土と野菜を採取。京都大学の原田浩二先生(本作にも登場)に分析してもらったのだ。当時、私は地下水の農園と水道水の農園の二箇所を借りていて、両方調べてもらったのだが、なんと、水道水の農園の方が濃度が高かったのだ。
農園を借りている人にも言ったのだが、誰も「ふ~ん。大丈夫ちゃう」という反応で「なにそれ?」という人も少なからずいた。JAに言うと、「調査の結果濃度は国の基準より高かったが、まだ政府から人体への影響が確認されていないので、JAでは何もできない」という旨だった。飲まないでください。というチラシは借り手に郵送したとのこと。何を言ってものらりくらりのJAであった。
これが3年前。今は、大規模汚染で以前より広く知られているが、まだまだこの有機フッ素化合物への理解は薄い。なので本作は興味深く観ることができた。

永遠に残り続ける毒は生活に浸透……
水という命を繋ぐものにそれは入り込み……
本作はこのPFAS(有機フッ素化合物。フライパンや消化剤、化粧品など広く生活用品に使われている。発がん性や、子供への影響が濃く、河川水や雨として降り注ぐと広範囲に広がり、一度汚染されると長く残留するので「永遠の科学物質」と言われる。本作では水俣病の汚染にたとえられている)汚染に立ち向かう沖縄の女性たちを中心に、世界で行動を起こした女性たちを取材したドキュメンタリーだ。
ことの起こりは2016年、沖縄の水道水から高濃度のPFASが検出されたと県が突如発表。アメリカ軍の基地付近の濃度が高く、基地の排水が疑われる。しかし、日米協定により、調査は進まない。それを知った監督の平良いずみさんは当時子育ての真っ最中で水道水で作ったミルクをわが子に飲ませていた……。
平良監督は愕然とする。しかし、なすすべもなくいたころに、地道な活動をする仲宗根ユミさんのことを知る。彼女は草の根的な活動をしていたが、政治に携わなければ、と町議会の選挙に立候補する。そして、見事当選。3人の子を持つ母、ユミさんは次々と行動していく。そして、彼女と同じように行動を起こした世界中の女性たち、彼女に続く女性たち……。

女性たちは連携して世の中を変えていく
シスターフッドの力に勇気をもらえる!!!
観終わって、これはシスターフッドの物語だな、と思った。タイトルの「ウナイ」の意味を調べると沖縄の方言で「姉妹」。女性同士の連携や女性の力を表す時にも使われる言葉だそう。
なるほど。PFASという大問題に立ち向かう女性たちの姿は雄々しい。子供を守るためには女たちはいつの時代も立ち上がってきた。その連携は感動的である。彼女たちの姿に勇気をもらえるし、大丈夫だ、と思えた。
さて、私はその後濃度の高かった水道水の農園は借りるのを止め、また地下水の農園をもう一つ借りた。そこの濃度は調べていないが、とりあえず水は撒いている。撒かないわけにはいかないのだ。また、すでに水道水も汚染されていると言われている。
これは日本中である。日本の基準値はアメリカなど他国に比べ、異常に高い。日本の政府を動かすことは容易ではないだろうが、声を挙げることは大切だ。まだまだPFASは広く知られてないので私も講演会を聞きにいったりしているが、周りの人に伝えていくことをもっとしていこうと思う。フッ素加工のフライパンを使わないように、とかももっと言っていこう。しかし、フッ素加工してないフライパンてほとんど売ってないんだよね。鉄のフライパンは、良いよ。鉄分もとれるし。って草の根運動でね。あっ本作を観て、まずPFASの恐ろしさを知ることが第一歩だな。
監督 平良いずみ
出演 仲宗根ユミ 町田直美 島袋彩花 アマラ・ストランディ ステル・ベイリー
阿部順子 ジョン・ミッチェル 原田浩二
※106分
©2025 GODOM 沖縄
※8月16日(土)から東京・ポレポレ東中野、8月22日(金)から京都シネマ、7月26日(土)より沖縄・桜坂劇場にて先行上映、8月30日(土)から大阪・第七藝術劇場、元町映画館にてロードショー



















