一宮千桃のセンスアップ☆シネマレビューPART.249 「THE BATMAN－ザ・バットマン－」

一級サスペンスアクションの醍醐味!!
暗さに苦悩に浸る喜びをくれる傑作

昨年から並木良和さんの著書を読み出して、地球のネガティブな波動を手放す統合を独自にしているのだけど、驚いたことに物事がスムーズに運び出して、天使のサポートもいただけているみたいで嬉々とした日々なのだ。
そんな中で映画を見ていると、ああ、映画っていかにネガティブなことを描くかってもんだよなあ～なんて、改めてたいがいのコンテンツってそうだよね、と認識。
みんな眠り続けていたいんだなあ～。
私もまだまだ目覚めのワークをしなくてはっと意識を新たにしたのだった。
そんな時に観た本作。
うっひゃ～っむちゃくちゃ暗い!!　ブルース・ウェイン悩みまくってる。
なんて、素敵でカッコよくて、悲しいんでしょう!!　とシビれました。
こういう暗さに魅かれる自分がいることを認めつつ、一時、このダークで過剰な物語に浸りました。
でも、それでいいんだと思う。
一流エンタメに触れるのは生きる喜びなのだから。見終わった後は手放しますっと!!

新生バットマンのロバート・パティンソン注目
セクシー、繊細、ハンサム、カッコイイ!!

さて、本作はバットマンになって2年が過ぎたという、若きブルースを描く新シリーズ。
バットマン役もロバート・パティンソンと新たな役者でスタート。
彼、私は「トワイライト」シリーズでの印象が強くてちょっと顔いかつくて苦手だったんだけど、なんと、久々に拝見するとなんちゅー繊細で傷つきやすい、またセクシーで狂気も感じさせる、ルックス＋演技できてんじゃんってもうゾッコンファンになりました!!
くぁっこイイのなんのって、この映画は彼=バットマンをとにかくカッコよく描いている映画なのだわ。
でも、ブルースの時の彼が私は好きですけど。
キャットウーマンとのほのかな恋もあって、切なくていい感じ。
このキャットウーマン役も、誰？　と思ってたらなんと、レニー・クラヴィッツの娘のゾーイ・クラヴィッツ!!　えーっ、娘役者なんや、しかも超セクシー美人!!

で、お話はこみ入ってるは、謎だらけやわ、すごいサスペンス色の強いものになっていて、ゾディアック事件（アメリカの連続殺人事件で未解決）からヒントを得てヴィラン役のリドラーを創作してるそう。
両親殺害の犯人への復讐を胸にバットマンとして生きることを決めたブルース。
ゴッサムシティでは権力者を標的とした連続殺人事件が発生。
そこにはいつもバットマン宛の封筒があり、なぞなぞのメッセージが。
犯人を名乗る知能犯リドラーの目的はバットマンなのか？
ブルースはその謎を解くうちに知りたくない事実にぶち当たるのだが……。

全篇写真の映像が素晴らしい!!　音楽も!!
堪能したらネガティブ波動を手放せっ!!

約、3時間あります。でも、瞬時も退屈しませんでした（ラスト20分、腰が痛くはなったけど）。だってどうなるのか、先が読めなかったから。それで、犯人が誰か解らなかったから。目的も。そして、ブルースを見るのが楽しみだったから。
早くブルース出てこないかな？　とワクワクしてました。
カッコイイ!!!　もっと傷ついて欲しかった（笑）。
傷ついてうなだれてる彼を観る喜び。ゾクゾクしました。
やばい？　また、映像が素晴らしかった!!　全篇写真!!　なんて美しいゴッサムシティ!!　写真だけで展覧会開けるよ!!　撮影は「ブライト・スターいちばん美しい恋の詩」「DUNE／デューン砂の惑星」のグリーグ・フレイザー。
さすがの手腕！　ほんとうに闇の捉え方も素晴らしく綺麗。
それに、音楽もカッコイイんですよっ!!
それで、ブルースは苦悩しまくってます。暗いなあ。すごく暗い話。「バットマン」シリーズの暗さっ独特で（ティム・バートン監督作とか特に）、それが魅力なんだけど、今回は観ながら「苦悩が好きなのね」とすっかり並木モード。
「目覚めるのよっ」と思いつつこの暗鬼を楽しんだ。

ラストのアクションシーンも凝ったもので血湧き肉踊る展開だった。しかし、注意が必要な場面がある。観て心痛む人がいるのは確かだ。
それはどんな映画でもそこに自分を重ねるという意味で同じなのだけど。
何か、意味があるかも……と並木ファンは思ってしまうのだ……。
でもでも、そういうネガティブな波動を手放すチャンスなのかもしれない。

監督・脚本　マット・リーブス
脚本　ピーター・クレイグ
出演　ロバート・パティンソン　ゾーイ・クラヴィッツ　ポール・ダノ　コリン・ファレル
ジェフリー・ライト　ジョン・タトゥーロ　ピーター・サースガード　バリー・コーガン

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