一宮千桃のスピリチュアル☆シネマレビューPART.178 「メリー・ポピンズ リターンズ」

精神のデトックス作用あり!
メリーにメロメロの極上ミュージカル!

先に試写を見ていた還暦越えのおばさまが、「もう退屈で爆睡しちゃったー!」
と言っていたので、心配しつつも試写に行ったのだけど!

♪現実主義の頭の固いおばさんにゃ用のない映画だろうっ、さあっ 子どもの心を思い出せっ お風呂で芝生で凧で遊んだ日々を忘れたか? ピュアな心はいつでもあなたを助けてくれるっ 子どもの心を思い出せ♪
って心の中で勝手に作詞、おもわず歌う。
ミュージカル映画だし。

退屈どころか、スッバらしい映画だった。もう、私はワクワクし通し。
メリー・ポピンズ、カッコいい! 素敵! 頼もしい! 大好き! となってしまった。
完全に大人になってしまった人にはついていけないのも分かる。
でも、私はこのおとぎ話に夢中になった。
ああっ精神のデトックスしましたー。

1964年にジュリー・アンドリュース主演で映画化された「メリー・ポピンズ」。
この時の子供たちバンクス家のマイケルとジェーン。
今はマイケルは3人の父親。
でも、妻を亡くし、折からの不況で仕事も銀行のアルバイト。
忙しくて子どもたちを構ってもやれず、日々の生活に追われている。
そんなマイケルに以前受けた融資の催促が。
期限までに返せないと家を失う事態になる。
姉のジェーンと頭を抱えるが、そこへ20年前にバンクス家の教育係だったメリー・ポピンズが風に乗って天から降りてくる。
メリー・ポピンズは実は魔法使いなのだ。
さっそくメリーは子どもたちに楽しい「しつけ」を始めるが……。

 

ルーティンで大変な毎日に忘れてしまうこと
「3歳の私」を思い出して

姿勢が良くて、つんっと頭を上げて澄ましたメリーの無敵なこと。
美しくて強くて楽しくて、最強の家庭教師だ。
子どもたちはお風呂の底から海底探検したり、絵の世界に飛び込んで歌って踊ってのミュージカルショーを体験したりと玉手箱状態。
私はメリーたちがアニメのキャラと共演するシーンに胸が高鳴った。
自分でも驚いたが、ぐんっとテンションが上がったのだ。
もうワクワクドキドキ。
いや、ほんと一緒に歌いだしたくなりました。

メリーが、お風呂の海底探検で歌う、♪日常の淵に喜びはあるのよ~♪ にまた納得。
毎日入るお風呂だけど、そこに楽しみを見つける。
お風呂に毎日入れることの幸せ。
私たちはルーティンな毎日にすぐ慣れきって大切なことをすぐ忘れてしまう。
「プーと大人になった僕」と同じメッセージが本作にはある。
「子どもの心を忘れたら生きるのが苦しくなる」。
心の中にはいつまでも「3歳の私、僕」が住んでいる。
彼らのことを忘れないで。
大人になったマイケルや、他の大人たちはメリーの魔法にかけられるのだ。

 

魔法にかけられる時間が大人には必要
それなくしての人生はつらいだけ

サンディ・パウエルの衣装が素晴らしい。
特に子どもたちの衣装。
そして、アニメとの共演の時の俳優たちの絵画風衣装! 楽しい楽しい!
私は吹き替え版で観たのだけど、メリー役の平原綾香の歌がさすが! の上手さ。
演技もメリー・ポピンズそのもののカッコよさだった。
欲を言えば、メリーの友人の街灯点灯夫のジャックの出番を減らして、もっとメリーの活躍を観たかった。
メリーの魔法をもっと観たかった。
メリー役のエミリー・ブラントはキリッと美しくてスッバらしかった。
ただ、痩せているのと40歳代ということで歌う時に首に筋が入るのが少々目立ったのが気になってしまった。

さあ、映画館へメリー・ポピンズに会いに行きましょう!
魔法にかけられる。
それも、大人には必要なのだ。
だって日常にいくつかのポイントのような喜びは絶対必要だから。
それの繰り返しで人は生きていってるのだからね。
自分の中の「子ども」を喜ばしてあげなくちゃ。

 

監督・原案 ロブ・マーシャル
原案・脚本 デヴィッド・マギー
出演 エミリー・ブラント リン=マニュエル・ミランダ ベン・ウィショー エミリー・モーティマー
ジュリー・ウォルターズ コリン・ファース メリル・ストリープ

※131分
Ⓒ2019 Disney Enterprises Inc.

※2月1日(金)全国ロードショー

 

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