やりたいことが見つからない、自分の情熱がどこにあるかわからないという方へ~シリウスのじーちゃんの話

やりたいこと

あるところに一人の女性がいました。

その人は自分が何かに情熱を持てている気がしなくて悩んでいました。

彼女の周りにはやりたいことをやってキラキラしている人もいますし、そういう人を見るたびに、自分はそういう人とは何かが違う気がする、これでいいのかな、と思っていました。

キラキラしている人たちをうらやましく思っているのとも違って、自分を卑下しているのとも違って、単純にただ「疑問」なのです。
「自分の情熱はどこにあるんだろう?」という疑問。
この時の彼女はこの疑問が人生の扉を開く鍵になるとは思ってもいませんでした。

さてそんな疑問をつらつらと考えながら、辿り着いたのはある草原のような場所。
考えていると言っても深刻なのではないですよ。
そして彼女は何かわからないことがあると、この草原にやってくるのです。

その草原で美しい星空を見上げながらしばらく過ごしていると、小さなUFOが側に降りてきました。

 

UFOからは小柄な老人が降りてきました。

この老人を彼女がシリウスのじーちゃんと呼んでいます。
物知りで面白くてお茶目で、深い知恵を持ったおじーちゃん。
シリウスのじーちゃんは彼女の方に歩いてくると聞きました。
「今日は何だね?」
彼女は答えます。
「自分の情熱のありかが分からなくって……、そもそも私に情熱なんかあるのかなと思ったりして……」

じーちゃんは言いました。
「まず情熱というものの定義が問題じゃな。君たちの星の多くの者は情熱というものを少し勘違いしているようじゃ。例えば、多くの者は情熱を『燃えるような』と表現するの。たしかに情熱にはそのような側面もあるが、それは君たちの星で言う若い世代、例えば10代や20代の情熱じゃ。燃えるような気持ちで、目標や夢を追いかける。彼らにとって目標や夢はいつも自分の『外』にある。『外』にある何かを手に入れたい。あるいは『外側で起きている何か』を何とかしたい」

やりたいこと

「それはそれで素晴らしい事じゃ。そうやって燃えるような情熱で何かを追いかけるというのは地球においてとても楽しく意義ある体験じゃからの。君のイメージしている情熱はそういうものじゃないかの」

彼女は思います。
そうそう、そういうヤツ!

じーちゃんは続けます。
「ところが、ある程度の年齢や経験を経てくると、少し事情が違ってくる。そういった『燃えるような『情熱』、つまり君たちのイメージする『情熱』が自分から遠ざかっているような気がすることがある。これは地球年齢が若くても起こることがあって、そういう魂は魂の年齢が高いのじゃ。ある程度の年齢や経験を経た人や、あるいは若くても魂の年齢が高い人たちは、自分の外側には情熱を感じない。なぜならば彼らは全ては自分の内側にあるということを知っていて、既にそれと同化しているからじゃ。外側にあると思って、一生懸命追いかけていたものが、実は自分の内側にあった。そして自分は既にそれと一体となった。そこに君たちがイメージするような情熱はない。ただ『そうである』だけだ。つまりあなたはかつてあなたが夢に見たこと、目標にしてきたこととひとつになった。そしてただそうある。そこに燃えるような情熱はない。それは外側の何かを追いかける時に出てくるもので、だからそれで良いのじゃ。その代わり、心の内側を覗いてみれば静かな確信があるはずじゃ。魂がYESと言って、静かにうなずくのを感じるじゃろう。そしてそれは情熱の別の側面、別の名前でもあるのじゃよ。そしてな」

シリウスのじーちゃんは最後にこう言いました。

「また再び新しい一歩、まだ見ぬ世界を観に行きたいと思うなら、即ち、新しい一体化を求めるならば、あなたの前に大きな器をイメージして、その器を喜びでいっぱいにしなさい。よろしいかな。情熱を感じることではなく、あなたが喜びを感じることでいっぱいにするのじゃ。そして情熱も喜びも〈感じなくてはいけないもの〉ではない。あなたの最初の問いには、『情熱を感じなくてはいけないのではないか』という制限が含まれていたはずじゃ。そんな制限をもたらす教えは捨ててしまいなさい笑。その代わり、あなたが幸せだと感じること、あなたが喜ぶことをしなさい。あなたという器を喜びで満たすのじゃ。それすらそうでなくてはならないわけではない。あなたが心から望むなら、そうしてご覧ということじゃ」

やりたいこと

「あなたが喜びで満たされれば、宇宙も喜びで満たされ、我々はそれを喜ぶのじゃ」

「もちろんそうでなくても、悲しみも痛みも怒りも全てが貴重な経験なのじゃから、それすら宇宙は喜ぶのじゃ。もっと自分を自由に何でも経験できるようにしてあげなさい。そうすれば君のいう情熱もよりはっきりしてくるじゃろ。いつも君を、君たちを応援しているよ」

そう言ってシリウスのじーちゃんは、またまたUFOに乗って、飛び去っていきましたとさ。

続きがあるのかないのか笑。
シリウスのじーちゃん、ありがとう。

 

チャネリングby美月 結

ちなみにシリウスのじーちゃんはシリウスの長老のひとりです。
だから偉いというか皆から尊敬されているのですが私は敬愛を込めてシリウスのじーちゃんと呼んでいます笑。

 

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