Every woman is a goddess.〜運命を司る女神たち〜

ギリシャ神話では「モイライ」と呼ばれる3柱の女神が、北欧神話では「ノルン」と呼ばれる3柱が、「人々の運命を左右する」と考えられたのです。

「女性は神秘的な存在」といわれますが、それを現すかのように、古代から運命を司るのは「女神」だといわれてきました。

ギリシャ神話では「モイライ」と呼ばれる3柱の女神が、北欧神話では「ノルン」と呼ばれる3柱が、「人々の運命を左右する」と考えられたのです。

「運命の赤い糸」など、運命を糸で例えることがありますが、モイライはまさにこの糸を紡ぐ存在とされてきました。

当初は一柱だったものが、運命の糸を紡ぐ「クロートー」、その糸を人間に割り当てる「ラケシス」、最後に糸を断ち切る「アトロポス」にわけられたといわれています。

現代では運命の糸というと、複雑な運命すべてをイメージするかもしれませんが、古代の人々にとっては、「運命=寿命」だったために、この3柱の女神は寿命を司る存在とされていたのです。

 

北欧神話では、女神はすべて「人の運命を定めるもの」とされてきました。

古い伝承では、ノルンは複数形である「ノルニル」と呼ばれ、良い運勢をもたらすものが「善良なノルニル」、悪い運命をもたらすものを「悪いノルニル」とされました。

しかしながら、ギリシャ神話のモイライの影響があったせいなのか、いつしか、過去を司る「ウルズ」、現在を司る「ヴェルザンディ」、未来を司る「スクルド」の3柱をノルンというようになったようです。

ここで面白いのが、モイライが寿命に特化していたのと同じように、ノルンも現在言われているような時間軸に対応した存在ではなく、本来は北欧の戦士たちの寿命に特化していたという説があることです。

それによると、この女神たちは、「戦う運命」、「勝利する運命」、そして「敗北して死ぬ運命」をそれぞれ司っていたといわれています。

勇猛なヴァイキングが信仰していた北欧神話らしい発想であり、こちらのほうがしっくりくるという感じもあります。

共通するのは、どちらの運命の女神たちも、神秘的で糸や運命を紡いでいるだけではないということ。

モイライは巨人族との戦いに参加して、「棍棒をもって敵を殴り殺し」、魔物を騙してその力を奪ったりしていますし、ノルンは明確なエピソードはないのですが、「戦場に自らおもむき、強い力を発揮した」といわれています。

351942851

つまり、女性というのは運命を紡ぎ出す神秘的な存在でありながら、とても力強いものだったわけです。

それだけの力強さがあったからこそ、運命を生み出し、そして道を切り開くことができたといえるでしょう。

今、人生で苦しい思い、辛い想いをしている方は、「すべての女性は女神である」ことを思い出してみてください。

モイライやノルンのように、強く、自由に運命を操る力があなたの中に眠っています。そして、それを発揮するためには、自ら行動することが必要なのです。

勇気が出ない、力がでないという方は、モイライやノルンに祈って。

その力を借りてみましょう。

そうすることで、停滞していた運命がきっと動き出すはずです。

Goddess of fate.
Every woman is a goddess.
It changes the destiny in the goddess power.