これは、人間は頭でイメージすることで、どの動作に必要な部分の筋肉も反応します。
ある一定の動作を学習する時にこのイメージトレーニングを利用すれば、映像としてイメージすることでより簡単にそれを習得することができるようになります。
また心理的な側面でもイメージトレーニングは役に立ちます。
それは不安や緊張をコントロールしたり集中力を高めたり、といったことです。これらは、うまくいっている時の自分の肯定的な面をイメージトレーニングの中で再現し、それにより自信を深めたり、不安を打ち消したり、集中力を高めたり、ということを行います。
このようなことから、イメージトレーニングはスポーツ選手だけでなく、私たちのようなダイエッターでも、普段の生活の中でもぜひ利用したいスキルなのです。
頭の中でうまく想像できる人というのは、イメージトレーニングにおいては有利なのです。簡単に自分の肯定的な姿を想像したり、ダイエットにつながる何かをやっている姿を想像できれば、イメージトレーニングを続けることでとてもよい影響を及ぼします。
またそのイメージトレーニングは、より具体的にイメージできるかどうかも成功の秘訣です。
より具体的なイメージができるためには、経験値を豊富にしておくことも助けとなります。
たとえば自分が軽々とトランポリンで跳ねているところを想像したとしても、実際にトランポリンを経験している人とそうでない人では、イメージの仕方がまったく違うはずです。
ダイエットにしても同じこと。美味しいと感じる野菜料理や、美味しいと感じた果物の味、あるいは、汗をかいて運動した後のさわやかな感覚の経験値をぜひこのイメージトレーニングに取り入れてみましょう。
やり方はとても簡単です。
1. リラックスします。できれば静寂で落ち着ける場所や、座り心地の良い椅子などに腰かけて目を閉じます。
2. 複式呼吸を行います。背筋を伸ばし、丹田(おへそから10cm程度下のところ)を意識しながらお腹で息を吸ったり吐いたりします。
3. シチュエーションを決めて想像します。
たとえば自分が痩せて、周囲から羨望の目で見られている時の自分のとても心地良い気持ちでいる場面、いままでどうしても着られなかったカッコいいスーツを、いとも簡単に試着してうっとりと鏡の前に立っている自分、あるいは、好きな人とスリムになった自分が手をつないで幸福な気持ちで散歩している自分、スポーツで汗を流し、脂肪も減ってキラキラ輝いている自分、痩せて美しくなった自分を、好きなシチュエーションでイメージします。
ダイエットに効果的なイメージトレーニングをする簡単な工夫
イメージトレーニングは何度でも好きなだけ同じことを想像してもかまいません。むしろ同じことを何度も想像することで効果が高まります。
また、道具、音、匂いさえも利用することで、より記憶に残りやすいイメージトレーニングを行います。
たとえばカフェの中にいる自分をイメージしているなら、カフェでかかっていそうな曲を実際に流します。コーヒーの匂いを部屋の中に漂わせてもよいでしょう。