第127回★イギリスのおしゃれな紅茶缶
秋の足音が聞こえ始めるこの季節、恋しくなるのが温かい紅茶。紅茶の本場ことイギリスでは17世紀半ば頃から紅茶を飲むようになったと言われています。そんなイギリスの紅茶はストレイト・ティーであれば「ブラック・ティー(Black tea)」と呼ばれ、ミルクティーは「ティー・ウィズ・ミルク(Tea with milk)」と呼ばれています。(それを知らずカフェでミルクティーと注文し、イギリス人に通じなくて恥ずかしい思いをしたことも……。)
このミルクティー、イギリスでは先にカップにミルクを入れておいてから熱い紅茶を注ぐ派と、カップの熱い紅茶にミルクを後から注ぐ派がいます。さてさてどちらのミルクティが美味しいのか? 茶葉の種類や個人の味覚等もあり、ミルクは先か後か論争は今も尽きないのだそう。
今回はそんな紅茶の本場イギリスで見つけた、個性あふれる「缶入りの紅茶」をチェックします。
まずは1985年アンソニー・ブラウンによって設立された「ニュー・イングリッシュ・ティーズ(New English Teas)」からは、華やかなウィリアムモリスの壁紙を連想させる「イングリッシュ・ブレックファスト・ティー」の缶入り紅茶が発売されています。その上質で華やかなデザインはコレクションしたくなるかわいらしさ。同じブランドの「イングリッシュ・ アフタヌーンティー」はヴィクトリア朝のデザインで乙女心をくすぐられそう。
他にも1986年創業の「アーマド・ティー(Ahmad Tea)」からはビッグ・ベンやロンドンの観覧車ことロンドン・アイなど、ロンドンを象徴するおしゃれでかわいいイラストが並ぶ紅茶缶も発見。キッチンに飾るだけでロンドン気分が味わえそう♪ ちなみにイギリスの紅茶は占いにも使われていて、白いティーカップに残った茶殻の形で占います。神秘的な世界も覗けるイギリス生まれ紅茶。リラックスタイムにぜひ楽しんで。
「アーマド・ティー」の「ロンドン・ツアー・コレクション(London tour collection)」はイングリッシュ・ブレックファースト・ティー、イングリッシュ・アフタヌーン・ティーが楽しめます。真っ赤なダブルデッカーバス(Double-decker bus)、1852年から使われているロンドンのポストボックス(Post box)、1920年ごろに誕生したと言われるロンドンのテレフォンボックス(Telephone box)の紅茶缶は、レトロな雰囲気がありながらもキャッチーでキュート。大切な人へのギフト、または自分へのご褒美としてもぴったり。