太陽系で最も遠方にある星・冥王星。西洋占星術では運気のベースを司る、大変強いパワーを持つ星だとされています。その冥王星は、2024年1月下旬に山羊座から水瓶座に移動し、現在も水瓶座の頭を運行し続けています。しかし、来たる9月2日の早朝に、山羊座へと戻ります。そして約2か月半の間だけ山羊座の終盤を運行し、11月20日午前中に、再び水瓶座へと戻ります。
その後はもう、冥王星は山羊座に戻りません。この2か月半の間は、冥王星が山羊座を運行する、最後の瞬間であるといえるのです。
山羊座の性質とは
例え、短期間の運行であっても、冥王星が放つ影響は侮れません。9月2日からの2か月半の間は、社会的にも個人的にも、再び山羊座的なパワーが強まる期間になります。
山羊座は地のエレメントで、活動宮に属します。その性質をざっと挙げると、現実的な価値観と思考を持ち、仕事熱心で社会的活動にエネルギーを注ぎます。その上でリーダー性や能動性を持つため、人に使われるより人を使い、自分の力で望む方向に人生を切り開く姿勢があります。経済への関心も強く、心の充足感より金銭・物質的な豊かさを重視します。
こうしたことから、この2か月半の間は社会的活動や経済面に強く目が向き、それらの見直しをはかる人が増えるのではないかと考えられます。
また、山羊座の冥王星は、牡牛座の終盤を運行している改革の星・天王星と、吉角を形成します。そのためこの期間は、社会面や経済面にいくつもの改革案が適用されるなど、良い流れが訪れることも期待できます。現在、冥王星は水瓶座を運行中ですが、山羊座に移動することにより、水瓶座が表す知性や専門的知識、コミュニケーションへの希求は、一時的に影を潜めるでしょう。
個人的に起こる出来事を推測するには
気になるのは、冥王星が山羊座に戻ることで、自分自身がどうなるのか……ということでしょう。これは、冥王星が同じ位置にいた時期を振り返ることで、ある程度は推測できます。
今回の移動と同じように、一度水瓶座から出て、山羊座の終盤を運行していた時期は、2023年6月後半から2024年1月中旬までの間でした。この約半年間、あなたはどのような気持ちで、そしてどのように過ごしていたでしょうか？ それをよく振り返ってみてください。
そのときの状況や雰囲気が、再び巡ってくると予想しておくといいのです。のんびり過ごしていた人は、またのんびりとした流れが、慌ただしくて活気づいていた人は、またそのような活気が戻ってくる……と推測できます。
今からどのように過ごすか計画を立てて
それを踏まえて、この2か月半の間はどのように過ごすべきなのか考えつつ、計画を立ててみてください。もし、過去にやりたかったけれどできなかったことがあるなら、そのリベンジをすることもお勧めです。冥王星が最後に山羊座を通過する2か月半の間が、あなたにとって充実した日々になることを願っています。
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