西洋占星術で長めのスパンの運勢をみるときは、幸運と拡大の星・木星を中心に判断します。そして木星の次に重要なのが、試練と重圧の星と呼ばれる、土星です。
木星が物事をふわっと拡大させる性質を持つのに対し、土星は物事をグッと頭から押さえつけるような、木星とほぼ正反対のエネルギーを持っています。
その重圧を感じさせる土性が、3月7日22時35分頃に、水瓶座から魚座へと移動します。そしてもう水瓶座に戻ることなく、2026年2月14日までの約3年間、魚座を運行し続けます。（ただし、その中の約3か月間は一時的に、牡羊座に抜けます）
水瓶座の人は、2020年から2年間以上も続いていた試練の時期が、ようやく終了します。
改革の星・天王星がハードな角度だったこともあり、この期間は水瓶座の人にとって、思いがけない変動に見舞われた、まさに重圧を感じるときだったのではないでしょうか。ここまで本当に、お疲れ様でした！
魚座は目に見えない神秘的な世界を象徴する
魚座はふんわりとした雰囲気を持ち、霊感力やスピリチュアルなど目に見えない世界を象徴します。最後の星座ということもあり、カリスマ的な雰囲気を持つ人も多いでしょう。
そうした魚座に土星が入ることで、社会的には曖昧模糊とした要素が否定されやすくなりそうです。直感などの感覚的なものではなく、知識や理論といった検証しやすい目に見える要素が重視される傾向が出てくるのです。
ですから現在繁栄している目に見えない世界について、批判的な人が増える可能性があります。理屈で説明できるものが、重視される状況になるためです。
さて、土星が魚座に移動すると、各星座の運勢はどのように変わるでしょうか。
土性を中心としたこれから約3年間の星座別運勢を、ワンポイントで記載します。
土星が魚座の期間の、各星座のワンポイント運勢
●牡羊座
感傷的になり、特に理由もなく精神的に思い悩むことが増えそうです。その大半は、「考えすぎ」という取り越し苦労のはず。睡眠時間を増やすことで、情緒が安定するでしょう。
●牡牛座
交友関係で、誠実さを発揮できます。特に長い友人やかなり年上の友人と、誠意のある交際ができるでしょう。牡牛座を運行し続ける天王星の影響により、人生は安定せずに、大きな変動が何度も繰り返されます。
●双子座
土星がハードな角度に変わり、特に社会活動で重圧感を味わいがちです。ただし水瓶座の冥王星の援助もあり、地道に忍耐強く人様のために活動し続けることで、その後に大きなご褒美が期待できます。
●蟹座
不安定だった人生に、安定感が出てきます。目標が定まり何をするべきなのかが見えて、迷いなく進めるでしょう。創造的な才能も発揮できます。
●獅子座
家族や恋人など深い人間関係について、精神的な負担を感じがちです。独身者も既婚者も、結婚について考え込む傾向があります。ハードな角度の天王星の影響により、離婚を覚悟する人も多いかもしれません。
●乙女座
パートナーや恋人など1対1の関係について、精神的な負担を感じる傾向があります。一方的に相手に尽くさなければならず、自分らしさを抑え込む気配も。しかし後々、それが良い形になるでしょう。
●天秤座
土星は、健康の部屋を運行します。日頃から真面目でコツコツ勤勉になりますが、健康状態は常にどこかしら思わしくない……という状態になりがちです。栄養バランスを取るように心がけてください。
●蠍座
土星は良い角度となり、特にプライベート面で安定をもたらします。安心して交際できる 仲間に恵まれたり、落ち着いて取り組める趣味ができたりしそうです。独身の人は、結婚にも縁があるでしょう。
●射手座
土星はハードな角度になります。常に悲観的な気持ちがつきまとい、積極的に動けなくなりがちです。無理に動いても結果が伴わないため、何かの成功を求めるのではなく、穏やかに過ごすことを優先しましょう。
●山羊座
土星は知性の部屋を運行し、何かの勉強が必要とされるようです。それは資格試験や通信大学などが考えられます。結果的にその勉強は、人生を豊かにすることにつながります。
●水瓶座
土星以上に、水瓶座の初期を運行する冥王星の影響を強く受けます。良くも悪くも運命的な出来事が多く、突然の状況や価値観の変化に動揺する場面が増えそうです。努力では抑えられないため、流れに任せるといいでしょう。
●魚座
まさに土星が上に乗っかり、ストレートに重圧をかけます。既に魚座にある海王星もネガティブな性質が強く、気分が沈みやすいようです。無理に動かず、自分を癒すことを優先しましょう。
以上が、魚座の土星が与える各星座の運勢になります。これから始まる長い土星魚座期間、土星を上手に使って毎日を充実させてくださいね。
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