「幸せ」って、難しい……結局どういうこと?~「幸せ」をひと言でいえば、「脳内にセロトニンが分泌されている状態」ということです!~

幸せ

「幸せ」って、何ですか? 多くの人がその答えを求めて、考え続けていることでしょう。そして星の数ほどの答えが、出回っているのではないでしょうか。

例えば、「周りの人達から愛し愛されていること」や、「金銭的に困窮せず、豊かな生活を送れること」など、具体的な答えも多いと思われます。

ただし、もっと現実的に考えれば、たったひと言で「幸せとは何か」を言い表すことができます。

それは、「脳内に、セロトニンという物質が分泌されている」ということです!

 

「幸福ホルモン」と呼ばれるセロトニン

 

人間の感情により、脳の中にはさまざまな脳内物質が分泌されます。

例えば、怒り感情を持てば、ノルアドレナリンとアドレナリンが分泌されます それによって、戦う姿勢に持ち込むことができるのです。

幸せ

前述したセロトニンは、「幸福ホルモン」とも呼ばれます。

セロトニンが脳内に分泌されると精神が安定して、安心感を得られます。

それによって意欲が湧いたり、頭の回転が速くなったりして、物事に前向きに取り組むことができるのです。

ストレスに対抗する力も強まり、少々しんどい状況に追い込まれても、前向きに乗り越えることができるでしょう。うつ病や不眠、イライラの抑制にも効果があるといわれています。

セロトニンが多くなれば、どのような場面でも微笑みを絶やさない、穏やかな人物になれるのです。まるで、神様に近づいたような感じですね。

 

ドーパミンの過剰分泌は、依存症につながる

 

ただし人によっては、「幸せって、もっとパーッと華やかで、天にも昇る気持ちになれることじゃない?」と思われるかもしれません。

例えば、宝くじで高額が当選したり、長年応援しているスポーツチームが優勝したりすると、まるで天にも昇るような強い高揚感を味わうことができますよね。

日常的なシーンでは、久しぶりに好きなスイーツを食べると、何ともいえない快感を味わえます。

こうした状況になると、脳の中にはドーパミンという物質が分泌されるのです。

幸せ

ドーパミンは、確かに強い快感や多幸感を得られる脳内物質です。ただし、セロトニンに比べると刺激が強すぎて、デメリットもあるのです。

一時的にドーパミンがドバッと出ても、気持ちが落ち着くと共に減りますから、さらなるドーパミンが出る状況を求めたくなります。こうして、何かの依存症に陥る可能性があります。結果的に、精神が不安定になる可能性も否めないでしょう。

それに比べて、セロトニンの作用は大変穏やかで、幸福感を長く持続させることができます。

ドーパミンのように外的な要因に依拠することなく、心の持ち方で分泌させることも可能です。

真の幸せとは、ドーパミンが分泌されるような状況ではなく、セロトニンが分泌されている状態であるといえるのです。

 

脳内のセロトニンの増やし方

 

セロトニンの分泌量は、日常生活の中で増やすことができます。

セロトニンを増やす方法を、いくつか記載します。

・朝日を浴びる

輝く朝日を浴びると、希望が感じられますね。晴れた日は短時間でも、朝日を浴びる習慣をつけてみましょう

・適度な運動をする

特にウォーキングやランニングなど、長く続けられる有酸素運動により、セロトニンを増やすことができます。

・セロトニンをつくる食材を摂取する

トリプトファンという必須アミノ酸の一種が、セロトニンの材料になります。これは、青魚、乳製品、大豆製品、ナッツ類、バナナに多く含まれています。

ドーパミンが分泌されるような過剰な幸福感を求めるではなく、精神を安定させることが、大きな幸せへの近道です。

今日から真の幸せをつかむべく、セロトニンの分泌を意識して、毎日を過ごしてみてくださいね。

 

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