最近、電車に乗っていたり街を歩いていたりすると、ひと昔前に比べて、太った若い人が増えたなあ……と感じられます。
そして、実際に太った人が増えてきているようです。
その理由とは、何でしょうか?
あくまでも私の考えではありますが、食べ物がどんどん美味しくなってきていることが、その大きな要因であると考えています。
自然界の食べ物の味が、改良され続けている
自然界にある食べ物というのは、実はそれほど美味しいものではありません。
たとえばピーマンやほうれん草の野菜は、昔は苦味の強いものが多かったのです。
しかしどんどん味が改良され、今は苦味のある野菜がほとんどありません。
口当たりが良くなっているのですね。
お菓子を含めた他の食べ物も、年を追うごとにどんどん美味しくなってきている……と感じられます。
特に日本の技術は素晴らしく、やはりひと昔前に比べると、とても美味しいケーキやチョコレートがどんどん出てきていますね。
職人さんたちが頑張って、日々美味しさの研究を重ねているためでしょう。
食べることは、実は体に負担がかかる行為
美味しい食べ物が増えている……それは一見、とても素晴らしいことかもしれません。
ただし自然の流れに反しているため、実は人間にとって、マイナスになることでもあるのです。
例えば……野生のライオンで、おデブさんはまずいませんよね。
彼らはお腹が空かなければ、獲物を求めません。
それは一匹の獲物を取ることにも、多大なエネルギーを要するため、お腹が空かないと食べることが面倒に感じられる状態であるからと考えられます。
あくまでも推測ですが、生のお肉はものすごく美味しい……という訳ではないのだと思います。
よだれが出るほどものすごく美味しいのであれば、大してお腹が空かなくても、その「美味しい」という高揚感を得るために、獲物を求めるのではないでしょうか。
昔は、人は悩むと食欲がなくなり、痩せたものです。
それは、食べることで胃や腸に消化という負担がかかり、体が疲れるためです。
しかし最近は、悩むと逆に食べてしまう……という現象が増えています。
それはなぜかというと、美味しいものを食べることで、手っ取り早く高揚感が得られるためです。
それが消化という負担を上回り、脳が「食べたい」と欲求するのです。
昔は今のように、食べ物がものすごく美味しいという訳ではなかったため、脳が味わうよりも消化という負担を避ける方を選んでいたのです。
食べ物が美味しすぎることによる中毒状態
このように、自然界にある食べ物がどんどん改良され、その後も美味しさを求める研究が進められています。
そのために、世の中は美味しい食べ物で満ちあふれるようになりました。
人間は弱いものですから、美味しいという高揚感を求めて食べることが止まらなくなってしまう状態になったのです。
いわば、食べ物が美味しすぎることによる「中毒」状態です。
お菓子やケーキが、まるで麻薬と同じようなものになっているのです。
自然を大きく改良し続けたための、ネガティブな側面であるといえるでしょう。
例えば飼い猫であれば、猫の麻薬とも呼ばれる「ちゅ~る」は、人間があげる量をコントロールできますね。
しかし人間は、自分の欲をコントロールできずに食べ物に手が伸びてしまうため、どんどん太っていってしまうのですね。
自然界にあるものを、人間に便利に改良し続けていくことで、自然が破壊される……というデメリットが生じています。
そして、自然界にないほどの美味しい食べ物を作っていくという改良により、今度は人間自身が破壊される……というデメリットが生じているといえるようです。
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