イチローの言葉から見る、好きなことに集中することの重要性

イチロー

3月21日に、イチロー選手がプロ野球選手を引退することを表明したことは、皆様の記憶に新しいのではないかと思います。
イチロー氏は28年間の現役生活の中で、日米通算4257安打したという世界記録の保持者であり、最多試合出場記録保持者でもあります。

テレビで引退会見をご覧になった方も多いと思いますが、会見の中にはさまざまな名言が散りばめられていました。
それらの名言をピックアップして、まとめてみたいと思います。

●少しずつの積み重ねでしか、自分を超えていけないと思う。
●頑張りを重ねることでしか、後悔を生まないということはできない。
●自分のできること、やりたいことを重ねているので、我慢の感覚がない。
●一気に高みに行こうとすると、自分とのギャップがありすぎて続けられない。
●後退するしかない時期もあるが、自分がやると決めたことを信じてやっていく。
●ある時までは、自分のためにプレーすることが周りのためになると思っていたが、人に喜んでもらえることが、一番のエネルギーに変わってきた。
●どこから成功なのか判断ができない。だから、成功という言葉は嫌い。
●つらいことやしんどいことに、エネルギーのある時に元気に立ち向かっていくことは、人として凄く重要なことだと感じる。

 

好きなことに熱中することの重要性

このような名言の中で、特に印象深かったのは、「子供たちへのメッセージ」です。

「熱中できるもの、夢中になれるものを、早く見つけて欲しい。そうしたものが見つかれば、目の前に立ちはだかる壁にもぶつかっていくことができる」
「自分に向く、向かないかよりも、好きなものを見つけて欲しい」

それ以外にも、

「成功できないと思うからやらない、という判断では、後悔を生む」
「できると思うから挑戦するのではなく、やりたいと思えば挑戦すればいい。その時にどんな結果が出ようとも、後悔はしないと思う」

……と、好きなことに挑戦し、熱中することの重要性を、多くの言葉で説いていました。

 

他の成功者も同じように考えている

私は、魚類研究者でありタレントである「さかなクン」のファンなのですが、彼も自身の著書「さかなクンの一魚一会」(講談社・2016)の中で、イチロー氏と同じような言葉を残しています。

「半ばあきらめかけていた夢を、かなえることができたのです。それは強運もあったかもしれません。けれどもいちばんの理由は、好きなことをずっとつづけてこられたからだ、と思うのです。」
「もし夢中になっているもの、大好きなものがあったら、ぜひつづけてみてください。(中略)夢中になってひとつのことに打ちこんだという経験は、けっしてムダにはなりません。人生のどこかできっと役に立ちます。」

さかなクンは、5千種以上の魚介類に関する知識を持ち、日本で最も魚について詳しい人であるとされているようです。
それも、イチロー氏と同様に、好きなことを地道に積み重ね続けた結果であるといえるのでしょう。

イチロー

 

神社の神様も、同じようなお考えである

私は今まで、多くの神社の神様からメッセージを受け取ってきましたが、やはり神様も同じようなお考えでした。
複数のことを同時にこなすより、ひとつのことに集中し、熱中して取り組んだ方が、自分自身にとっても周りにとってもプラスになるとおっしゃるのです。

人間の視点から見ると、同じことばかりやっているよりも、色々なことに着手した方が、視野が広がって良いのでは……と感じるかもしれません。
しかし、神様方がおっしゃるには、「次々と何かに着手して広く浅く取り組み、次々と放り投げていく……ということを繰り返していると、多くの低級霊が憑く」というお話でした。
逆に、「ひとつの物事に熱中していることで、低級霊が逃げていく」というのです。
それだけ、心からの充実感を味わえるからだといえるのでしょう。

イチロー

イチロー氏やさかなクンなど、ひとつのことに熱中して取り組む人たちを見ると、自分自身だけではなく、やはり周りの人たちも幸せにしているな……ということを実感します。

次々と手を広げていくのではなく、好きなことに集中して、全力投球する生き方……そんな生き方が、真の幸福を呼び込むのだということを、覚えておきたいと思っています。

 

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