突然死をともなう心疾患と脳血管疾患だけでなく、 免疫力や基礎疾患の改善にも役立つ 『血管をよみがえらせる食事』とは?

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【心疾患や脳血管疾患には、確固たる予防法・改善法があった!】

誰にとっても、いつ襲われるかわからない病魔、それが日本人の死因ランキング(※)第二位の「心疾患(心臓病)」と、第四位の「脳血管疾患(脳卒中など)」です。
※厚生労働省発表の「令和元年(2019)人口動態統計月報年計(概数)の結果」(2020年6月5日)より。第一位は「悪性新生物(腫瘍)」、第三位は「老衰」。

多くの場合、血管の不活性により発症する心疾患脳血管疾患は、何の前触れもなくある日いきなり、「突然死」として命を奪うことも珍しくはありません。志半ばのまま、何の別れの言葉も遺せず、伝えられず、本人そして遺族にとっても、突然死はあまりにやり切れない人生の終焉です。

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しかし、朗報があります。これら血管由来の疾患には、じつは科学的・統計学的、そして臨床医学的なエビデンス(根拠)に基づいた、確固たる予防法・改善法があるのです。

その詳細を教えてくれるのが、『血管をよみがえらせる食事』(コールドウェル・B・エセルスティン著、松田麻美子監修・翻訳/ユサブル刊)です。

タイトルからもわかるように、本書の著者であり、臨床医であるコールドウェル・B・エセルスティン・ジュニア博士が提唱した、心疾患や脳血管疾患の画期的な予防法にして治療法、それが、「栄養摂取プログラム」と名づけられた、徹底管理された独自の食事療法です。

 

【エセルスティン博士の「栄養摂取プログラム」とは?】

では、どんな食事療法なのか。本書よりご紹介しましょう。
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私(エセルスティン博士)のプログラムのルールは単純だ。
・母親、あるいは顔のある食べ物は食べないこと。すなわち、肉類や魚介類は食べないこと。
・乳製品は食べないこと。
・どんな種類のオイル(油)も使わないこと —— 一滴たりとも。
・ナッツやアボカドは食べないこと。

その代わりバラエティに富んだ栄養たっぷりの、次のような美味しいものを食べることができる。
・アボカドを除くすべての野菜
・すべての豆類
・すべての全穀類、および全穀類のパンやパスタなど──ただし脂肪が含まれていないもの。
・すべての果物
(以上、本書より抜粋引用)
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つまり、プラントベースのビーガン食にして、徹底して余計な脂質(コレステロールや脂肪)を摂らないようにします。治療中の患者さんに対してはさらに、必要な栄養素を補うサプリメントや、コレステロール低下剤を処方するのが、エセルスティン博士の「栄養摂取プログラム」です。

本書には、私たちが特に欧米型の食事で摂取する過剰な脂質が、心疾患と脳血管疾患の原因となる、血管の不活性とどう関係しているのか画商実され、また、このプログラムによって、死の淵がから救われた多くの体験者たちのケースデータがレポートされています。

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【自宅で「栄養摂取プログラム」が実践できる209の料理レシピも掲載】

登場する体験者たちは、すでに心疾患による発作等を体験し、その後の治療を巡り、多くの不安を抱えていた人たちです。
著者によれば、病院が提供するほとんどの心臓病の治療法は、対症療法(心臓病の薬や血栓溶解剤の処方他)に過ぎず、根本治療にはならないとして、こう強調します。

「これらの治療法は、基礎疾患を取り除くためや、将来犠牲者になりそうな人が発症するのを予防するためには、まったく何の役にも立たない」と。

一方で、肉食派にとってはより強いコミットメントが必要ですが、エセルスティン博士の「栄養摂取プログラム」にフォーカスするだけで、医師に見放された人までもが、みるみる健康体を取り戻していく姿が、本書には描かれていきます。

430ページと分厚い本書ですが、医療本としての部分は半分です。
後半は、自宅で「栄養摂取プログラム」を実践するための、博士の奥様直伝の209の料理レシピや、監修・翻訳を担当された、日本ナチュラル・ハイジーン普及協会の松田麻美子さんによる、日本人向けアドバイスなどで構成されています。

血管をよみがえらせる食事は他にも、免疫力を高め、基礎疾患の改善等、さまざまな身体の不活性に働きかけてくれるそうです。

コロナ禍の今だからこそ、一石二鳥ならぬ、一石数鳥の効果が期待できるエセルスティン博士の「栄養摂取プログラム」を、ぜひ、チェックしてみてくださいね。

 

血管をよみがえらせる食事
コールドウェル・B・エセルスティン (著), 松田麻美子 (監修、翻訳)
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