堕天使ルシファーを主人公にした『ルシファー』〜人間の持つエゴを知らしめる内容とは

ルシファー

堕天使ルシファーを主人公にした、アメリカのTVドラマ『ルシファー』をご存知でしょうか。

一度はコロナの影響により、継続が困難になっていたましたが、ファンの熱烈な『ルシファーを救え』ハッシュタグキャンペーンで、見事NET FLIXで復活するという人気ぶりを見せつけた作品です。

父である『神』に、地獄へと追いやられたルシファー。
地獄の番人を命じられるも、それに嫌気が差し、勝手に地上に『休暇』に来てしまいます。しかもLos Angelsという、堕天使が来るにはぴったりな土地に。

人間としての仮の姿は、LA屈指の人気クラブのオーナー。
あることから警察の捜査に協力することになり、そこで担当刑事のクロエに出逢います。

ルシファーは不死身で、人間の『本当の欲求』を本人の口から言わせてしまう能力があるのに、なぜか彼女にだけはそれが効かず。人気クラブのオーナーで男女問わずモテモテのルシファーなのに、クロエはちっとも自分に関心を示さない。ますます興味深い! と思ったルシファーは、自分の能力を用いて、その後もクロエと共に捜査をしていきます。

ルシファー

(ルシファー2ndシーズン/画像提供・amazon)

 

なぜクロエにだけ、自分の力が効かないのか。

そしていつもは無敵の彼も、彼女が近くにいる時だけ、いつもと違う自分の異変に気づいていき、どうやらクロエは自分にとって何か特別な存在らしい、と感じ始めていく……。そこに周りの登場人物が絡んできて、事件捜査と共に人間模様が描かれていきます。
そんな中、私が最初に面白いと思ったのは、彼ら、天使や悪魔がセラピー受ける場面です。

父親である『神』に地獄に落とされたことで、見捨てられたと憤る反逆児のルシファー。その一方、父は自分よりも、好き勝手し放題のルシファーを愛していると苦しむ優等生の兄。自分の存在意義に悩み始める、ルシファーに使える魔物のメイズ……。

彼らが話している相談内容を聞いてると、私たちで言うところの『傷ついたインナーチャイルド』そのまんま! 実に興味深い。愛されたい、認められたい。そんな心の葛藤や悩みを彼らも持っていて、ある意味人間よりも人間臭い。

そこに母親(女神)や大天使ウリエルなども現れたかと思ったら、え? と驚く展開になったりします。事件捜査をしていく中、クロエと関わることで傍若無人なルシファーにも変化が見え始め、物語が続いていきます。

ルシファー

悪の力とも言われるルシファー。
と聞けば、敬遠される方もいるかと思いますが、私たち人間の持つエゴを彼らを通して見ることもできます。

ご興味あれば、シーズン1から観てみてくださいね。

 

dahlia

 

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