「私たちは、自分を知る旅をしています」
目の前のことに、いつも同じ反応をすると、ずっと繰り返されていきます。
自分の反応に気づいていないからです。
この世界には、たらいの法則があります。
たらいに水が入っていても、たらいに触れなければ水は動くことはありません。
たらいの向こうに嫌なものがあって、嫌だなぁとたらいを押すと、押した強さで水はこちらに戻ってきます。反作用の法則です。
目の前のことに、いつも同じ反応をして、嫌だなぁとたらいの水を押すたびに、繰り返されていきます。
なぜ、繰り返されてしまうのでしょうか?
目の前の出来事によって、過去に自分がした反応を体験しています。
それが今までの自分の反応であり、感じ方です。
それを違う反応、違う感じ方にしていくために、繰り返し現れます。
壁に打ち付けたボールの球のように、投げている限り、必ず戻ってきます。
もしもあなたがキャッチしたら、受け止めたらどうなるでしょう。
もう、球はあなたの方向に突進してきません。
受け入れること。手放すこと。認めること。
これは同じことを言っています。
受け入れることは、現れた現実をポジティブに受け入れることという意味ではなく、目の前の現実に対して、自分がこのような反応をしていることを知っていることを受け入れること。
手放すことは、目の前の現実に対して、自分がこのような反応をしていることを知っていることを確認すること。
認めることは、目の前の現実に対して、自分がこのような反応をしていることを知っていることを認めること。
覚醒するということは、すべてとひとつになることでもあるけれど、個人的なこの体を持つ自分が、何をどう感じて、どのように反応しているかに気づいていることです。
いつもと同じように反応して、繰り返し続けるのか!
壁にボールを打つのを終わりにして、受け止めるのか!
受け止めたら完了です。
私たちは、自分を知る旅をしています。
良い、悪いというメガネでそれらを見るのではなく、「自分でありながら自分を超えた意識も同時に体験している」という感覚で観察してみませんか。
新しい反応の仕方を試そう。
この視点は、あなたにたくさんの気づきをあたえるでしょう。