■アーユルヴェーダ教本「チャラカ」が薦める、コロナ予防策。 ~ドクター・ヴァサントラッドからのアドバイス~インド生活『村上アニーシャのアーユルヴェーダ』vol. 173

コロナウィルス

今回は、このところご紹介している「身近なものでヘルスケア&美容」シリーズをお伝えする予定でしたが、一旦お休みし(次回復活します)、急遽コロナ感染の予防法について、アーユルヴェーダの医師であり、数々の著作でも有名なドクター・ヴァサントラッド氏からのアドバイスをご紹介したいと思います。

これは、ドクターが講演でコロナウィルスについてアーユルヴェーダの視点をシェアしたものです。

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こんにちは、皆さん。

今、ご存知のように、コロナウィルスが蔓延しています。
学校も道路も都市も閉鎖され、家族と一緒に家にいる必要があり、人々はパニックに陥っています。

 

今はとても重要な時期です。

私はちょうど、チャラカ・サンヒタ(アーユルヴェーダの教本)を読んでいました。
チャラカには、「ジャナパダ・ドヴァムサ・ヴィヤディ」という章があります。
これは世界的な伝染病について言及した章です。

ここでチャラカは、「これは家にいるための素晴らしい機会である」と述べています。

この期間は、私たちがディナチャリヤ(日課)に従うための時間です。
朝早く起きて、歯を磨き、舌をこすり、口をすすぎ、お湯を飲んでください。

ジンジャー、シナモン、カルダモンのティーや、いつものチャイにホリーバジルの葉を1、2枚入れ、あるいはミントティーを飲んでください。
こういったハーブティーは、私たちのエネルギーを高めます。

(ここでドクターは、梵語のスートラを引用して読んでみせます)

このスートラによれば、私たちはアグニ(消化力)を強くしている限り、病気になることはありません。

アーユルヴェーダには素晴らしい予防法があります。
そしてこれが、コロナウィルス感染を防ぐ方法です。

なので、いつもアグニを強く保ち、そのための日課に従ってください。
これが、アーユルヴェーダが推薦する最初の重要なことです。

ディナチャリアとして、朝起き、舌をこすり、歯を磨いてください。
その後お湯を一杯飲んでから、プラーナヤマ(ヨガの呼吸法)をやりましょう。

有益なプラーナヤマは、8つあります。

バストリカ
カパラバティ(頭蓋骨を輝かせる呼吸法)
アヌロマヴィロマ
ブラマーリ
ウジャイ
ウドギート
シータリ
シトカリ

です。
(※各プラーナヤマの実践方法については、ヨガのサイトなどをご参照ください)

コロナウィルス

(スルヤナマスカール〈太陽礼拝のポーズ〉で免疫アップ)

この8つのプラーナヤマをするだけで、私たちの呼吸器系と免疫系を強化でき、リンパ系が浄化され、私たちはエネルギーを高めることができます。

これにより、オージャス(免疫、頑丈さ)、テジャス(微妙なものと粗野のもの両方の消化)、プラーナ(生命力)のバランスが維持されます。