■春のアーユルヴェーダガイド ~part.3~『春は痩せやすくて太りやすい季節? 知っておきたい、春のダイエット』 〈前編〉~インド生活『村上アニーシャのアーユルヴェーダ』vol. 143

アーユルヴェーダ

『春は痩せやすくて太りやすい季節? 知っておきたい、春のダイエット』

アーユルヴェーダでは、それぞれの季節ごとに優勢になるドーシャエネルギーのバランスをとることが、健康を保つために不可欠という見方をするため、その季節ごとのバランスの取り方をとても詳しく説明しています。

例えば冬は寒く乾季なので、その資質のバランスをとるために、ナッツやシード類など体を温める脂肪分、タンパク質が多い食べ物が自然界ではよく収穫され、私たちの体もまたそれに応じるかのように、秋と冬の間は、アミラーゼのような消化酵素が自然に増え、特にでんぷん質の多い食べ物をよく消化できるようになり、消化力を高める副交感神経系も冬に増し、消化が重い系の食べ物をたっぷりと楽しめる季節となる、ということは、これまでも何度かお伝えしてきました。

一方、夏は暑い季節で、体を冷やす果物や野菜が収穫され、そういった旬のものを食べるだけで自然にバランスが取れるようになります。
(暑い国で年中さまざまなフルーツが収穫されるのはこのためです。自然界というのは本当によくできていますね……)

そして春は湿った季節。
ゆえに乾燥させる効果のある苦い根菜や渋味のある野菜が収穫され、そういったものを食べることでバランスがとれます。

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(春はごちそうに向かない季節?)

春がやってきた時点で私たちが冬にごちそうを楽しむことができた強い消化力は弱まりはじめ、日々、消化の重たい冬向きの食べ物を消化することがどんどん難しくなっていきます。

そんな春は、冬に増えた体重を減らすための絶好の機会なのですが、実はこの時期、あることを気をつけないと簡単に体重が増えてしまいがちな季節でもあるのです。

……これは一体、どういうことなのでしょうか。

今回は、春の脂肪燃焼を効果的に成功させ、すっきりスリムな体になるためのアーユルヴェーダのコツを前編と後編にわけてご紹介したいと思います。

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春は基本的に、自然にカロリー制限できる季節と考えられています。
そんな季節に、冬に食べていたように多くの食べ物を食べ続けていたら、結果的にどうなるのでしょうか?

それぞれの季節に特有の資質が、その季節の収穫物によってバランスを取らない場合、あるいは相殺されない場合、私たちはその季節に優勢となるドーシャのエネルギーにのっとられてしまう、とアーユルヴェーダはいいます。

 

・「季節に合わないものを食べた鹿の末路」

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(鹿をウォッチングした本「The Forest Unseen」)

英語圏で出版されている「The Forest Unseen」という本では、本来の自然のサイクルに合わない食べ方をした鹿の研究について書かれています。
この鹿には、季節にそぐわない食べ物を食べ、その結果ほとんど致命的となるような消化不良を引き起こし、その鹿は死んでしまったというのです。

私たちも自然界の中で生きている動物のひとつ。
この鹿の死は、私たちにとっても「季節にそぐわない食べ物を食べる」ことが、本来、一体どういうことなのかを語っています。

◎次回後編では、「カファシーズンの春は断食に最適! 春に減量を成功させるコツ」をお伝えしたいと思います。

 

《村上アニーシャ さんの記事一覧はこちら》
http://www.el-aura.com/writer/%E6%9D%91%E4%B8%8A%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A3/?c=73188

 

(トップ画像/たっぷり食べておきたい野菜)